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zoom RSS 「日経社説を読む」日記 #30

<<   作成日時 : 2009/10/01 23:01   >>

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日本経済新聞・社説(09/09/29)
 ■鳩山政権は市場の懸念に耳を澄ませ
 ■谷垣新総裁は政権競う旗を


NIKKEI NET【公式HP(TOP)】http://www.nikkei.co.jp/

社説1)『鳩山政権は市場の懸念に耳を澄ませ』について:

  *社説の説くところ
   鳩山政権の発足以降、円高・株安が進んでいる。
   直接には、G20首脳会議が世界経済の不均衡是正をうたったことで、
   米国一国に世界経済のけん引役を頼れなくなり、かつまた、   
   通貨としてのドルのあり方が問われる現実を為替市場・株式市場が反映したした結果ではある。
   とともに、主要閣僚による無用な波乱を起こす動きがあったことも否めない。
   市場の動向を離れた経済政策の運営はあり得ない。
   財務相、金融相等主要閣僚は、政策運営としてもっと丁寧に政策を説明し、市場の懸念に耳を澄まし、市場の力を生かすべく心得てて欲しい。*


論旨は、代表例として、
財務相外為市場への不介入発言を繰り返した点を、
金融相返済猶予立法化と銀行株下落を容認すると受け取れる銀行の自己責任発言を、
を問題とする。


財務相については、外為市場への不介入発言が、
「市場実勢の尊重を基軸とする旨の宣言」であれば、当然の「原則論」を述べたにとどまる。
加えて、「外需依存から内需主導への構造転換」も政策運営としては選択肢であり、わたしは妥当と考える。

しかし、この情勢下に於いて、財務当局の長が敢えて「繰り返し」「不介入」を発言することの影響は、
結果として、市場に対しては、ドル安・円高容認発言としてのアナウンス効果を有することに至ること道理であり、
介入警戒感を弛緩させ(裏返しの「介入期待感」を失望させ)、
現実に、更なるドル安・円高を推進させる結果となりかねない

「市場実勢の尊重を基軸」を原則論として採用しても、現象としてドル安・円高を促進してしまう効果を産むのであれば、
それは財務相の望まぬところであろう。
勿論、外為市場への介入は「伝家の宝刀」として、為すべきときには為されなければならず、
かつまた、社説の論ずる通りに、その際は「あらかじめ手の内をさらす」必要なぞはない、こと云うまでもない。
この点、大蔵官僚OBでもあり、蔵相経験者である当の財務相が、よくよくご存知のこととは思うのだが、
この度、財務省特別顧問に就任した大物財務官OBと肝胆照らし、
市場に対するメッセージとして適切か否かの二重のチェックを施したうえで、職務を全うして頂きたい。


金融相の返済猶予立法化発言は、
譲って、3党合意に「貸し渋り・貸しはがし対策法(仮称)」の制定を含めても、
そこから進んで「少なくとも3年程度」返済猶予(モラトリアム)の実施にまで合意が為されたわけではなく、
また、現実に返済猶予(モラトリアム)を施策として実行しようものならば、その弊害が大きいところ、従前までで述べてきたところ。

更に進んで、
銀行株の下落が「株が下がるのは銀行経営に問題があるからだ」という金融相発言は、
あまりにも金融行政担当相としての自覚を欠く、と思わざるを得ない。
「貸し渋り・貸しはがし対策」が消費者・中小企業保護施策として必要であるとしても、
現実にその得失を負担するのはまず金融機関であり、返済猶予(モラトリアム)案を表明されては、
金融機関の更なる先行き業績悪化の「見込み」を促進させる結果となる。
詰まるところ、「自分のせいではない」訳がない、のだ。

「罷免なぞできるわけがない」と開き直るのも結構だが、国民生活を徒に害するのが国務大臣の職務でもあるまい。
当面、金融問題が専門分野とする金融問題担当・内閣府副大臣に実務は委ねて、郵政問題に専念されては如何か、とすら思われる。

ではあるが、30日版・7面によれば、
「元本のみ返済猶予」具体策の検討を首相指示がなされ、その元で該副大臣「債務の返済猶予制度に関する作業チーム」が始動した、との由。

内容をみる限り、「本気ですか」と聞きたくなりたくなるが、
少なくとも、主務大臣の「独断専行」や「思いつきで政策が決定される」との懸念を廃し、
政策立案の過程が審議されるという当たり前のことを積み上げる
ことが、
「政策決定過程の透明・公正」確保という観点で必要となる。

そのことが、国民の政治に対する信頼をひとつひとつ回復する一歩となってゆくはずである。


【関連過去稿】「日経社説を読む」日記 #20#21
  社説2)「言わずもがなの「為替不介入」」について:

       「日経社説を読む」日記 #19
  社説1)「亀井さん、冷静に企業金融支援を考えて」について:

       「日経社説を読む」日記 #16
  社説1)「基軸通貨ドルの信認問う金の最高値」について:


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社説2)『谷垣新総裁は政権競う旗を』について:

  *社説の説くところ
   自民党総裁選の結果、谷垣新総裁が就任。
   衆院選での歴史的大敗を踏まえ、党の再生を目指すこととなる。
   新執行部が直面する最優先の課題は、失われた国民の信頼をいかにして取り戻すか、にある。
   支持率75%(発足直後)に達する鳩山内閣に対し、国会運営だけで対決姿勢を強めるだけでは有権者の支持は得られない。
   民主党政権も重要政策につきあいまいな部分は多分にあり、その意味で政策面での対立軸を明確にすることは可能である。
   そのうえで、緊張感のある二大政党制が日本に定着するかは、野党・自民党の奮起にかかっている。*


ブログ主は、自民党の「衆院選での歴史的大敗」を歓迎もしなければ、民主党政権の誕生を喜びもしない。
「戦後」という時代の終焉を迎え、我が国は第三の敗戦を迎えたのだ、とすら思った。
が、先の衆院選に於いて、その結果たる散々たる負けっぷりは勿論、その後の迷走ぶりは「自民党が如何に駄目になっていたか」を示すに充分だった。
崩れ去るのはあっという間。とうに自浄能力の無くなっていた自民党が醜態を晒しまくった衆院選までの路は、更に危機感の無さを感じさせるに充分だった。
総理は特別国会までは兎も角総裁を辞任する訳でなく、幹事長が責任取るわけでなく、党分裂回避のためだけに両院議員会長を首班指名投票し、
その挙句の総裁選は、真に「敗因」を真摯に受け止めているか疑わしいほど熱気が無かった

そもそも、自民党長期政権を支えた「国民の信頼」の基礎を求めるならば、
政策集団としての派閥に基づく「政党内連立」「与党内政権交代」というダイナミズムを持って、利害調整という「結果」を出してきたことにあると捉える。
勿論、派閥の効用については功もあれば罪もある。
が、しかし政策集団としての派閥党全体の趨勢に活力を与えてたのも事実である。

連立の時代を向かえ、かつ小選挙区制導入に伴い、益々に派閥の活力は失われ、結果党勢も衰えた

が、真に問題なのは、
森内閣以降小泉内閣を除いては、総裁任期を全うどころか在任1年そこらで交替していき、
その過程に於いて、
「結果」を出すどころか、内閣が「何を為したのか」さえはっきりとせず
その間にも国民は生き・老い・病み・死んでいったのだ!という”現実”に背を向け続けて来た
そのことが民主党308議席という圧勝=「最早自民党では駄目だ」という審判に至った、
そう診るのが道理ではないか。
「チャンスは与えた」けれど「活かさなかった」だから「駄目(=システムとして賞味期限切れ)なのだ」ということ。

であるから、
党の再生を目指す、その前提としてなぜその審判に至ったのかの総括は必要で、総括なくして「解党的出直し」は無い
そして、「解党的出直し」無くして、失われた国民の信頼は取り戻せない
取り戻せなければ、政権交代どころか存続も危うい。その危機感をなぜ抱かないのか?
民主党が駄目なら、そのまま政権が自民党に戻ってくる程甘い、と思っていただいては困るのだ。
そこに至って 到来するのは「議会に対する不信」そのもの、ではないのか?。

自民党にはそこまでの苛烈さを危機感として持っていただきたい。
日本の議会主義を保持したければ、必死になって「再生」して頂きたいものだ

個人的な所見を述べるならば、
掛け声だけでなく、必死に真摯にどれだけ「衆院選での歴史的大敗」のかは、総裁選に於いて総じて見えなかった。
敢えていえば、本当に「このままではいけない」との切迫感があったのは、西村候補であった。
立候補の所信表明には涙さえした。   
が、残念ながら知名度に欠けまた残念ながら経験不足も明らか。

党総裁選の結果、党分裂を避け中庸という選択をした 谷垣新総裁選出は、まずは想定の範囲内ではある。

ただ、今後どのように「中道左派」と評される民主党政権との政策上の差別化を図るのか、という点においては、
この新総裁選出では当然に対立点を見出し得る程容易ではない

今後政策論争を通じて党内の活力を挙げていくのは勿論、
政治手法や手続面での独自性を打ち出し、民主党との差別化は可能で、
例えば、社会保険庁改革の方式が「日本年金機構」か「歳入庁」かの選択も、ひとつの争点たり得るのだ。
民主党の弱点とされる外交安全保障問題での差別化は勿論、
この国を如何にすべきか、の「国のあるべきカタチ」大いに語りつつ、現実にひとつひとつ国民の信頼を回復する歩みを歩んで頂きたい

【関連過去稿】「日経社説を読む」日記 #20#21
  社説2)「自民の「変化」問う総裁選」について:



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なお
本稿シリーズにおける基本姿勢と方針については
「日経社説を読む」日記 #0・稿
ご参照 願います。
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