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zoom RSS 「日経社説を読む」日記 #24

<<   作成日時 : 2009/09/24 23:11   >>

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日本経済新聞・社説(09/09/23)
 ■新政権はまっとうな成長戦略を描け
   (テーマ1項目のみ)


【公式HP(TOP)】NIKKEI NET:http://www.nikkei.co.jp/
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社説1)「新政権はまっとうな成長戦略を描け」について:

  *社説の説くところ
   「生活支援」を掲げる新政権において各閣僚の具体的な政策の言及が始まった。
   生活支援策の継続にあたっては、その前提として経済の持続的な成長が不可欠であり、
   「生活支援」策に重点を置き財政健全化を目指すとしても、財政資金は経済活動の結果であって、
   財政支出で経済成長を続けるというのは順序が逆で、本筋は国際競争力の向上を主軸とする経済成長である。
   来年夏の参院選まで(という政局絡みの)「改革」への慎重姿勢を待つゆとりはグローバル競争下ではない。
   その意味で、民主党の政権公約では明確でなかった責任ある「成長戦略」の内容を示して欲しい。*



上記に掲げたものの他、本社説の触れる論点は多岐にわたるが、
可能な限り、「要約」部分に沿う方向で以下論を進める。

まず、高度経済成長期の「経済成長」を再現することを想定している訳ではなく、
実体経済の強化という意味での「経済成長」により、我が国の経済を「復興」させていくことは国家国民の存続に不可欠である、
という認識に、わたしは立つ。
恒久的に「成長」し続ける国家経済なぞというものは想定しがたいが、
他面「経済大国日本」なるものは多国籍企業化した大企業を富ませはしたが、国民生活そのものは「経済大国」なる名に相応しいほどに豊かであったわけではない。
にもかわらず、否それゆえにこそ、
「大国」でなくとも「国家」として存続し生存し続けるために実体経済の成長が必要なのだ、と捉える
この点で、責任ある「成長戦略」が必要だという論旨には賛同する。

また、基礎的財政収支(プライマリーバランス)の健全化という観点からの、公共事業の見直しが必要であるとしても全ての公共事業が不要になるわけではなく
地方においては今なお社会資本整備が不充分なのが現状である。

国土の緊張ある発展を目指すのか、それとも、歴然と地域間格差を容認するのか、の態度が不明瞭であり、
かつ、「地域」主権を謳うにしても其処で云う「地域」の概念規定が不明瞭であって、
基礎的地方自治体である市町村を指すのか、道州制を単位とするのか、それとも幕藩体制下での「藩」のレベルを指すのか、
国と地方の関係のあり様が明示されていない現状である。

その意味で、生活関連公共事業を重視し「暫定的に」ハード型公共事業を「一時停止」して見直す、という方法論は、
非効率非生産的なハード型公共事業の「選別」という価値は有るとは認めるが、だからといって全てのハード型公共事業が不要になるわけではない。
なおかつ、そこで「無駄か無駄でないか」の判断基準を掲げなければ、「無駄だから無駄なのだ」という反論不能な政策決定に至るが、
それが国民経済に資するわけでもなければ、適正な手続による政策決定でもあり得ない
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この点を踏まえれば、
例えば、(同紙22日版・5面参照
総務相の掲げる「国の出先機関の廃止」という方策ではなく、国の出先機関と自治体の行政機関との「再編」による、
地域経営に能力ある行政組織の「創設」こそが求められるのであって、そこには「国と地方の関係のあり様」論=「あるべき姿」を語ることが先行されなければ、
「無駄を廃する」という名のもとに貴重な経営資源が破壊されかねない。
本来、「地域」経営の担い手として、経営資源たる「人・物・金+情報」の再分配再編成が必要であって、
その過程で「霞ヶ関解体」により有能な中央官僚を地域経営に携わるものとして中央官庁の再分配再編成を考える必要がある。
勿論、中央での官僚機構を不要とするものでは決してなく、中央官庁において為すべきことと「地域経営者」が為すべきことを峻別したうえで、
権限分配とともに資源分配を構成していく、
その「国と地方の関係のあり様」論=「あるべき姿」を、まず語る必要がある

また例えば、(同紙24日版・5面参照
国交相の掲げる「八ッ場ダム建設事業中止」が、その実「公共事業中止のモデルケースにしたい」という思惑から「やり玉」に挙げられたものと評しうるが、
八ッ場ダム建設事業が「公共事業を止める仕組み」づくりのためにあるわけではなければ、政権与党の実績アピールのためにあるわけでもない。
真に必要な公共事業であれば継続すべきものであり、現に指標のひとつとして掲げる「公共事業の費用対効果」をもって評価基準とする場合、
「国の直轄事業のほとんどが八ッ場ダムを下回る」結果となるというのは如何なものか
#15稿参照


とかく、現内閣で目立つのは
所轄大臣の意思表明で政策方針若しくは政策執行過程が変更されるかのような印象を与えるが、
では議院により付託された「内閣による意思決定」という政治過程における要諦を如何に構成しているのか。
まるで、宰相ひいては内閣の地位が低下し、戦前の「内閣首班」(並び立つ国務大臣の一段上)程度の政治過程を
「脱・官僚政治」たる「内閣のもとでの政策決定の一元化」機構と呼ぶのであろうか、疑問なしとしない
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とまれ、公共事業論と「国と地方の関係のあり様」論に比重を割きすぎたので、論を戻す。

「生活支援」策に重点を置く政策運営であるとしても、
「子ども手当」呼び水効果としての景気刺激策になる側面は現に見込まれるし、
地球温暖化政策(気候変動対策)としての新産業創出が雇用促進・技術革新・設備投資という経済効果として反映される側面があることは、
米国で先行するグリーンニューディール政策にみる通りである。
が、前者が産業構造の構成という面からの観点で、後者が内需先物買い側面を有する観点で、検証を本来的に経る必要がある。

内需主導型の産業構造の形成については、かねてより繰り返し述べている通りに(#15 稿#7 稿等)、

中長期的には、少子化問題の解決が国家国民存亡の問題として必要となり、
と同時に過渡期においては、移民受け入れ政策(「外国人労働者受け入れ政策」)が必要となる、
こと、社説に同旨である。
極端な貿易立国型産業構造をとり得ない以上は、「自前(自国)で物を作り自前で物を消費する」構造を形成し内需主導型産業構造を形成・維持する「実体経済の強化」の他、
国家国民の存続を図ることはまず不可能である。
誰かが付加価値を創出し誰かが消費する、その「誰か」を国外の需要に委ねて担い手が居ない、という状態では、国家国民の存続を図るということは極めて難しい、ということ。
加うるに、資源に乏しい我が国の事情及び「安い労働力で高い付加価値を創出する」という状態を維持することが困難なことと考えあわせると、
物を安く仕入れて高く売るという産業構造では、グローバル化した経済秩序化では、極めて脆いものとなる。
その意味で、当座外需依存を併用せざるを得ないとしても、内需主導型の経済構造の構築は国是として進める必要があると考える。

そのためには、
創業支援・参入障壁除去といった規制緩和・解放に基づき、産業の担い手創出が短期的にも中長期的も求められることになる。
その具体的な方策を「生活支援」策に重点を置きつつも達しうるよう、責任ある「成長戦略」への「改革」が新政権に求められる所以であると捉える

当然のことながら、目的達成の為の「財源論」避けて通れないこと、云うまでもない。

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なお
本稿シリーズにおける基本姿勢と方針については
「日経社説を読む」日記 #0・稿
を、ご参照 願います。
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