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zoom RSS 「日経社説を読む」日記 #12

<<   作成日時 : 2009/09/12 23:02   >>

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日本経済新聞・社説(09/09/11)
 ■民主党は郵政の「官営化」を目指すのか
 ■合弁解消後の新戦略を


社説1)「民主党は郵政の「官営化」を目指すのか」について:

 *社説の説くところ
  民社国の3党連立合意のもとで
  「郵政民営化の見直し」問題につき具体的な姿がみえない、
  郵政民営化についての姿勢をはっきり説明すべし*


既述の#11 稿社説1)において申し述べたところと
「郵政民営化の見直し」問題の全体像と具体的内容についての疑問提示の点では重複するので
同稿参照方

新規の論点としては、
新政権に於いて、日本郵政社長の辞任を求めることが既定路線とされているが、
辞任の理由とその必要及び後任に適任者が存するのか、という点。

麻生内閣において、総務相更迭という事態に至った要因は、
宿泊施設群「かんぽの湯」の一企業への一括売却決定が不適切、との批判に端を発するが、
その後の資産運用と収益力という「未来視点」では、むしろ一括売却の方がより資するところと捉えられるのに比し、
国民の負担により形成された「資産」を精算・再配分するという「過去視線」からは、
一企業への一括売却決定は、一企業の利得に着眼する限り、公平を失するという批判はあって然るべき問題。

混乱の遠因は、この「未来視点」と「過去視線」の両者の調和(若しくは優劣)についてそもそも民営化計画の指針というrule-makingが為されていなかった、
若しくは基本姿勢が不明瞭であった、というコンセンサス=合意形成の不充分だった点に求められる問題と、わたしは考える。
そこを論ずることなく「日本郵政社長の辞任を求める」という責任問題だけを取り上げることの方がよほど不適切であり、後任を選任しようがしまいが避けて通れない問題と考える。

それゆえに、
「郵政民営化の見直し」問題を「民営化」のプロセスとあるべき姿を再検証するために、
まずは、郵政会社株式売却の一時凍結という点では理解を示すものであるが、
基本姿勢が不明瞭であった、というコンセンサス=合意形成の不充分だった点を改めて検討するという範囲を越えて、
民営化自体を否定することに対しては異論がある。
#11稿で述べたところを再現すれば、
「郵便局ネットワークを維持」することと、「郵便、貯金、保険の一体的サービス」とは次元を異にする議論である、という立場。

いずれにせよ、
「郵政民営化の見直し」論についての3党連立合意の内容は勿論、連立の中核たる圧倒的な第1党・民主党の立場が不明瞭な段階では、
お話にならないのであって、
この点に於いて、社説に曰く
「民営化についての民主党の考えが聞きたい」との論旨には、全くもって同感な次第。

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社説2)「合弁解消後の新戦略を」について:

 *社説の説くところ
  国内最大級法人向け証券、大和証券SMBCが合弁解消を発表。
  三井住友フィナンシャルグループと大和証券グループによる日本初の大手銀行と大手証券の合弁事業は
  リーマンショック以降の世界的な金融危機の中
  10年間の実験的経営モデルの役割を終えた。*


大和証券SMBCの市場での存在感は大きく、'08トムソン・ロイター調べによれば、日本企業に関連取引の
株式による資金調達額で全体の20%、買収助言額の13%を占める、
その大型合弁事業が、解消を10日正式発表するに至った。
両者の「銀・証融合」に対する戦略の相違が埋めがたい溝として現に存する。
銀行主導による「銀・証一体化」を志向する三井住友に対し、
金融コングロマリットの弊害を回避する「銀・証分離」を志向する大和
経営戦略に対する基本姿勢において、かくも相容れない両者の合弁事業が解消に至るのはむしろ自然の理に思われる。

三井住友の基本戦略は
金融ビッグバン以降の金融資本の再編を銀行の業務拡張による収益性の確保という見地からの「強い銀行」によるリスクヘッジに対し、
大和の基本戦略は、
銀行業務と証券業務の分離によるリスク分散により安定性を確保し「強い金融資本」をグループで有するという意味でのリスクヘッジ、と
まさに水と油の関係にある「同床異夢」状態。

それでも高い市場占有率を保持し、金融危機による業績不振が顕在化しない間は合弁事業の継続を為しえた。

今後は、三井住友・大和の各々が基本戦略に添う形態での再編を志向し、
三井住友は日興コーディアル証券の買収による銀行主導の「銀・証一体化」型総合金融の路を歩み、
大和においては、他の金融機関が相次ぎ資金調達対策の協力要請を相次ぐ由にて、証券業の独自性を発揮したうえでの「強い金融資本」を目指す路を歩む。
なんのことはない、パートナーは協働を為し得るから選択する、という至極落ち着くべきところに話は落ち着く。

問題は、現実に合弁事業による相互補完関係で高い市場占有率を保持してきた経緯から、
今後、増資や社債発行の主幹事選定に於いて再編成は避けられず、当座の混乱と弱体化は免れないものと見込まれるが、


G20金融サミットに関する既述の#8稿・社説1)及び#11 稿社説2)で申し述べたように、
国際社会の水準に照らせば、金融機関に対しては強い経営基盤を要求するところ、
基本戦略に於いて一致する協働戦線を志向することの方が中長期的な見地からは望ましいものと思われる。
(なお、同日版3面参照)

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なお

本稿シリーズにおける基本姿勢と方針については
「日経社説を読む」日記 #0・稿ご参照 願います。
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