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zoom RSS 「日経社説を読む」日記 #11

<<   作成日時 : 2009/09/11 22:51   >>

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日本経済新聞・社説(09/09/10)
 ■連立政権で政策をゆがめない配慮を
 ■貸し渋り招かぬル−ルに


社説1)「連立政権で政策をゆがめない配慮を」について:

*社説の説くところ、
 参議院での過半数確保を主眼として、民社国3党連立合意が成立したが
 社会党との関係では、米軍再編問題と「日米地位協定」改定問題が
 国民新党との関係では、「郵政民営化見直し」問題が
 各々存し、
 第1党である民主党の政策決定において、ぶれや遅れにつながらないよう充分な配慮が必要となる。*


むしろ、「ゆがまない」わけがないと思うのですが…。
むしろ、なぜに「連立合意」なるものが形成され得るのかが不思議で仕方が無い、んですが…。
「連立政権の政策合意(全文)」(同日版・5面)を読んでみても、要するに
「国民の生活安全保障を図る」というところで合意形成しました、までは理解できるのだが、
外交防衛政策での一致は認められるのかは不詳であるし、
「郵政民営化の見直し」に至っては、何をどう見直すのか、すら不透明、との印象を抱かざるを得ない。
ましてや、「国民の生活安全保障を図る」そのための財源問題に至ってはなお不透明感が否めない。

#7稿でも申し述べたことの繰り返しとなるが、
ブログ主は、
別段、自民党を敵視するわけでもなければ、民主党政権誕生を歓迎するわけもない。
冷静に有権者の投票行動という結果を真摯に受け止めれば、
「もはや今の自民党では駄目だ」という審判が下されたもの、と読み取らざるを得ない、
それだけのことだ。
その意味において、民主党政権誕生を現実のものとして受け容れはするのだが、
「民社国3党連立」となるともう、どこに政策的一致があるのかが理解しがたい。

ただでさえ、「政権交代を実現したい」は理解できても、その先「では政権を獲って何をどうしたいのか」が見えにくい民主党において、
「参議院での過半数確保」という趣旨は理解するが、
更に「では政権を獲って何をどうしたいのか」が見えにくくなる「民社国3党連立」…。

選挙協力するのは「兎に角自民党を倒せ」で一致は出来るのだが、
連立政権の閣内協力となると、「では政権を獲って何をどうしたいのか」で一致しなければお話にならない。


そもそも、米軍再編問題は米国の安全保障の問題であって、第一次的には米国が判断すべきこと。
日本は日米安全保障条約のもと同盟国として、「なにを要望するのか」「どこまで協力できるのか」を第2次的に主張できるに留まる問題。
そもそも自国の防衛を自国の国軍及び外交で為し得ず、駐留米軍に守ってもらっている関係に於いて、
「その編成では日本の国防が図れない」という角度から要望は出来ようが、それを越えて極東において米軍がいかなる編成をするのか、を云々する立場にないではないか。
その点を踏まえれば、米国が駐留軍の編成をする、ついては基地の提供に必要な措置を講じていただきたいとの要望に対しては、
「反対するなら対案を出せ。さもなくば自力で極東の軍事バランスを確保してみせろ」
としかお答えのしようがないです、はい。
「日米地位協定」改定問題に関しても、同盟国の駐留軍だからといって「治外法権」にはならないから裁判権は及ぶ、という意味での「改定」はあってしかるべきではあるが、
だからといって、「同盟国であるから軍事機密を持たない」なぞということは軍の運用上あり得ない。
その意味において、「立ち入り検査が出来ない」云々は、軍の機密保持という観点から自ずから制約は課さざるを得ない、です…。
国防を他国の駐留軍に委ねている段階で、『自立した外交で、世界に貢献』(同合意)といってみても、
そんな…軍事と外交が別モノのわけないですよ、と。


「郵政民営化の見直し」について。
郵政事業の見直しを「見直し」する関係で、株売却の凍結はまでは理解できる。
が、しかし、「4分社化の見直し」となると…もう理解に苦しむ。
郵便局ネットワークを維持するためには、郵便局ネットワークを国有若しくは国費をもって買い支える必要がある、
とまでは云えても、
そのことと、「郵便、貯金、保険の一体的サービス」とは次元の異なるお話で、
適正な事業形態はいかなるものかという議論はあってしかるべきものの、
だからといって、「郵便、貯金、保険を一体的にサービスできる組織」が必要になる訳ではない、でしょうと。
そもそも郵政民営化の趣旨が、
本来は民業圧迫にあるのではなく、
「財政投融資」計画なる「第2の予算」が国会のコントロールの及ばない既得権益化するくらいならば、
民間企業の論理で行動していただきましょう、と云う点と、
特定郵便局が優遇されすぎているからそれは民間企業の論理で是正しましょう、
というお話ではなかったのか?。

「郵政民営化の見直し」と云うも、
そもそも何のための「郵政民営化」だったのか、その必要に立ち返って考える必要がある、とまでは云えても、
 「民営化」自体を見直します→官製化します
が、その答えというのでは何をかいわんや、ということに。


思うに、
民社国3党連立と云うも、「閣僚委員会」及び「基本政策閣僚委員会」なる組織を設置すれば
そのことをもってただちに「政策調整できます」なぞというお話にはならず、
基本的な政策において一致しているのでなければ、連立を組んでみても、
「大が小を呑み込む」か「小が大を翻弄する」かのいずれか。
その意味に於いて「連立政権で政策をゆがめない配慮を」と云う注文自体が…もうね…何とも虚しい注文かと。
この際、公明さんが是々非々で協力する気になっているのだから連立相手を組み替えるか、
さもなければ、今度は自分(民主党)たちが衆院再可決というカードを切ったらどうですか?と思う次第。


社説2)「貸し渋り招かぬル−ルに」について:

*先の金融サミットにおいて、
 「銀行の自己資本比率を質と量の両面において見直す」方針が定まり、
 今月に予定される次のサミットG20で討議を進め、年内にも原案の運び*


「銀行の自己資本比率見直し」問題に関しては、
先に#8稿・社説1)で申し述べたところと重複するので、参照方。

付言すると、
「銀行に対する市場による企業統治が、採算の合わない融資や株式保有を続けるのは難しくなる」(社説より)
と云うも、
市場価値(株価)に過度に敏感にならなくとも、
「(普通)株主による企業統治」では、中長期的には「採算の合わない融資や株式保有を続けるのは難し」い、
のは当然の理なのではないのですか、と。
むしろ、財務体質を強化できない銀行には「ご退場願う」というのが、
自由主義社会での「企業としての銀行」のあるべき姿であって、
そのことが金融システムそのものを破壊しないようなrule-makingこそが肝要なのではないのですか、と。

そのことと、普通株中心の資本構成(中核的な自己資本)に移行する際の「過渡的暫定措置」として認めていくこととは矛盾しないし、
「銀行の自己資本比率見直し」の導入に際し、利用者保護の見地から監督当局が「貸し渋り招かぬル−ルに」していくのは当然のことではあるが、
本来ならば、そこまで財務体質の弱い銀行には「ご退場願う」のが筋かと考える。
その意味では、「貸し渋り」を心配しなければならない銀行に、まともな「企業統治」が機能しているのかという疑問無しとしない。
中長期的視点に立って「有益な投資業務」と判断できないほどに、株主若しくはシステムが成熟していないのであれば、その方がよほど問題なのではないか、と考える。

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なお

本稿シリーズにおける基本姿勢と方針については

「日経社説を読む」日記 #0・稿
ご参照 願います。

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