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zoom RSS 「日経社説を読む」日記 #10

<<   作成日時 : 2009/09/11 19:46   >>

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日本経済新聞・社説(09/09/09)
 ■低酸素社会への積極策で経済成長を
 (テーマ1項目のみ)

社説1)「低酸素社会への積極策で経済成長を」について:

*鳩山民主党代表、温暖化対策として
 '20までにCO2等温暖化ガスの25%排出量削減を
 国際公約とする意向を表明*


温暖化対策としてのCO2等排出量25%削減(対'90比)は政権公約であるところ、
その内容を民間フォーラムに於いて再確認し、中期目標の設定を国際公約とする宣言。
これに対し、
国際社会の反応は好意的、国内では産業界および官界でその達成に懐疑的。


国際的な政治日程としては、今年12月に開催される予定の
国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)に基づく同条約締結国会議(COP15)の開催が迫っており、
COP15に於いて、ポスト京都議定書の対策協議の決着が迫られている状況にある。
そして、25%という基準は
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の
「地球の平均気温の上昇を2度以内に抑えるには、先進国全体で20年までに90年比で25〜40%の削減が必要」(社説より)
との報告に照らせば、ミニマムの目標設定に過ぎない。

がしかし、その数値目標を達成すること自体、そしてまた経済成長との両立を図ることはが決して容易なものではない、
ということも現実である。
社説の掲げる通り、
'92国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)採択以降、温暖化対策は国際交渉及び国内問題として取り上げられているが、
温暖化対策問題に積極的に取り込むモデルたるイギリスは
12年前の京都議定書策定時より時の経過を経て対策を講じ現在に至るという事情がある。
日本のCO2排出の4割を電力と鉄鋼で占め、これに対し、
麻生内閣のもとでの政府試算(同紙8日版・3面)によれば、
太陽光発電の導入量を現状の55倍増に、販売新車のエコカー比率を9割にする必要がある、との由で、
途方も無い対応を迫られることになる。
加えて、鉄鋼・セメント等のCO2排出量の多い産業に於いて、必要な生産抑制は1〜2割に達し、
これを基にした試算では、'20時点での実質GDPは3.2%低下また失業率は1.3%上昇の単純な対策コストとされる。

それにも関わらず、
CO2等排出量削減に温暖化対策として取り組まざるを得ない実情として
UNFCCC事務局長の次の指摘(「寄稿」同日版・7面)は示唆に富む。曰く、
(補注:この問題が解決できないのであれば)
日本は破壊的な気候変動を生き延びることはできない。大きな気候変動は(中略)すでに世界の貿易や産業、投資には影響が出ており、資源や食糧の調達が困難になっている。日本の安全保障も脅かしている」問題なのだ、という指摘である。
その意味に照らして、
「日本は先進国の中でも最もCOP15合意の恩恵にあずかる可能性があり、交渉が決裂した場合に最も大きな影響を受ける国でもある」
ことから、
「日本が経済的な地位を維持できる唯一の手段」であると。

日本の安全保障の問題なのであれば、単に「経済的な地位」の維持なるぬるい問題ではなく、
まさに、「生き延びる」ことができるか、という国家国民の存亡の問題となる。
その点において、
「なぜ温暖化対策として中期目標の設定が必要なのか」という
政策の必要性の説得責任を果たしているとは現状思えない。
日本の安全保障の問題として、
温暖化対策としてCO2等排出量削減の中期目標の設定が必要なのだ、という議論が先行しなければ、
25%という数値目標の達成のための対策の必要性も理解されないではないか、と。

「先進国全体で(の)削減が必要」ならば、
外交課題として、世界最大の排出国・中国と同4位のインドが「自らは拘束力のある義務は負わない」と主張する現状において、
削減枠組みに参加させなければ、日本の安全保障を図ることが出来ず、
そのうえで、我が国の産業・雇用に対する対応を考えることが是も非も無く必要だとなぜ主張しないのか?

このような状況下に於いて、
温暖化対策としてのCO2等排出量25%削減(対'90比)を掲げるのであれば、
環境問題が安っぽいヒューマニズムに依拠するのではなく、
まず、国家国民の存亡の問題として語るのでなければ説得力に欠き、責任政党とは思えない
とわたしは考えるが如何に?。
少なくとも、国連の一事務局の長によって語られるより先に、
責任政党の長として「なぜそれが必要なのか」=国民に政策の必要性を語る姿勢を要求したいものだ。

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なお

本稿シリーズにおける基本姿勢と方針については

「日経社説を読む」日記 #0・稿ご参照 願います。

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