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zoom RSS 『 屍姫 赫/玄 』#25-3-補1  同#25-3稿コメント再々回答

<<   作成日時 : 2009/04/11 03:28   >>

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『 屍姫 赫/玄 』#25-3に寄せられたコメント再々回答

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0)本稿の趣旨(総説):

冒頭にあたり、本稿が「書かれるに至った」経緯及び趣旨を説明する。

『 屍姫 赫/玄 』#25-3 【総評】稿コメント欄において、
HN: あしゅ様より寄せられたコメント群につき「まとめ」整理のうえ再々回答をするものである。

なお、コメント主の元稿及びTB送付元記事につき附記。
 あしゅの気まぐれブログ  様 屍姫 玄 第12話【終】・稿
       (2009/04/02付。04/04追記)
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1)【整理】論者の弊記事コメント欄における「イイタイコト」抽出

まず、論者の「イイタイコト」を抽出し確定させる試みをする。
そこが論のスタートラインになるため。
然るに、結局のところ、

『 同作品の最終話[玄12話]のラストについては納得はするが、そのラストを導き出すに至る過程が理解し難い(若しくは説明不足) 』

との立場によりものと弊記事コメント欄の記述からは思料される。

具体的には、以下の諸点を所見とする模様。即ち、
a)[玄12話]のマキナの意思決定及び行動に関して、具体的にどの事柄がどの様な影響を及ぼしたのか、それが伝わり難かった。

b)特に、論者は "景世の死"を以ってこの「物語の軸」と捉える立場を前提 とするものと
  該当コメントからは読み込めるが、
  その"景世の死"が、ラストのマキナの意思決定及び行動に関して([玄12話]の描写に於いて)、
  影響を与えているとは解しがたい、という物語展開の過程点に納得できていない。

c)a)b)についての過程=ラストへの導き方が「説明不足」であることから、唐突感を覚える。

 補注) 
 このうち、c)については以下の点で論旨が不明である。
  04/06 14:42投稿コメント(抜粋のうえ引用) 
 ラストを唐突に感じた視聴者の方が多かったのだと思います。
 ここに云う「唐突感を覚える」という主格が,
コメント主自身orブログ主としての論者or「一般視聴者」なのかが、文面上不明。
 
  ・ご自身が、「唐突に感じた」のであれば、むしろ端的にその旨を明示すれば良く「視聴者」を持ち出す理由は無い。
  ・ご自身が、「視聴者」の利益を代弁している旨であるならば、その旨を明示されれば宜しい。
   但し、何故に「視聴者」の代弁者という立場に立ち得るのか、その根拠は不詳である限り単なる驕慢としか思えない。
   仮にその立場を是認しようとも、弊サイトに「まる投げ」にするのは筋違い。
  ・ブログ主として「視聴者」のニーズに応えたい、とするならば、まず書き手として如何なる努力を試みたのか不詳。
   弊サイトに「まる投げ」にするならば、その立場は成り立たない
 そもそも、この場面で「多い」「少ない」なぞと語る論拠を掲げない限り説得力に欠け、むしろ欺瞞に堕すると思える。

以上を前提に、上記の抽出点につき、以下わたしなりの回答を附す。
但し、以下#25-3稿で触れているように「甘さ」を赦すことはわたしの本意ではない。
(#25-3稿より抜粋引用)
純粋にここに「物書き」の姿勢をみる(中略)。
自分の到達点として「考えるヒント」を遺していく、だからそれを「踏み台」として越えていって欲しい、と。
敢えて「断定的」に描かないことで、「その先はご自身で考えてみて下さい、わたしの到達点はここまでです」と(後略)

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2.所見b)について:
"景世の死"を「物語の軸」と捉えることの当否:

説明の便宜上、順序を崩して展開する。
"景世の死"を以ってこの「物語の軸」と捉える立場というのは、「視聴者の視点設定」という「分かりやすい」視座を提供することが出来る。
この立場に拠れば、
『赫』編:景世が生き逝くまでの「景世の死」を描いたもの
『玄』編:景世の不在ということを乗り越え受け容れていく、残された者にとっての「景世の死」を描いたもの

そう位置づける事に、物語進行の「分かりやすさ」を提供し、「視聴者に」安心感を与えることは出来る。
細かいところは気にしなくても(=訳が分からないでも)良いのだな、と自分を安心させることが出来るようになるため。
が、その「分かりやすさ」故の「落とし穴」は当然あるのであって、「気にしなくても良い」で済ませてきた部分のツケを支払わなければならないときは来る
この物語は、その実「全体の中での把握」を必要とし(そのために対置を頻出させている面もある)、
その立場が「誤り」とは云わないまでも、そこに自分が甘えてたら、
中でも「全体の中での意味づけ」をしつつ「終局」させる(#25稿参照)「終局面」[玄10話][玄12話])に於いては、
切り捨ててきた部分の意味づけが分からなければ、やはり「終局面」で付いていけなくなる、とわたしは考える。

相互に影響しあっている「関わり」、赤紗の行動の意味、水薙生や春日望、詩条響etc.を見落とすことになりはしまいか?。
(そこに記号論や構造主義が関わってくるのだが、それを加味しないと不自然な行動や台詞回しが気になって仕方なくはないのだろうか?
それよりなにより、わらわら登場する「多くのキャラ」が単なる「その他大勢」となってしまわないか、疑問なしとしない。

以上を要するに、
「視聴者」ベースの視点で「観ていくうえでの安心感」は与えることは出来るが、それのみでなく、
サブストーリー軸の集積が物語群となっている”物語群の束”に目を向けていくことは必要と、
わたしは「物語の読み方」としてそのように把握している。

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3.所見b)について:
マキナ「第n形態」と捉えることの意味:

勿論、景世の存在/不在という意味での "景世の死" を丁寧に真剣に追っていくことで相当に理解は容易にはなる。

マキナ「第4形態」と呼んでいるのは、わたしの仮称ではあっても、「意味づけ」はある。
 (生前のマキナは含めていない。『赫』編以降「屍姫」になって以降のマキナ。つまり回想を”当座”除く)
 ・マキナ「第1形態」:景世を契約僧とするマキナ(〜[赫12話]終盤前)
 ・マキナ「第2形態」:オーリへの契約譲渡を受け容れることが出来ず、「呪いの力」で闘うマキナ
            ([赫12話]終盤〜[玄9話]中盤)
 ・マキナ「第3形態」:[玄9話]終盤の新生マキナ「オーリとマキナの物語」に。
            ([玄9話]終盤〜[玄12話]中盤)
 ・マキナ「第4形態」:「生きる」決意をして新たな「闘い」に臨んで行くマキナ。

勿論、各々オーリとの距離感・信頼感と密接に結びついている、「裏返しのオーリとの関係」でもある。
結局のところ、
マキナ ― 景世 ― オーリ という関係で始まる別々の世界に生きる
「オーリの物語」と「マキナの物語」は[玄9話]まで、「別々の物語」(若しくは「かみ合わない」ふたり)として展開される。
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4.所見a)について:

4−1)『ニュートンのりんご』の寓話:

まさか本当に「りんごが樹から落ちたのを見て(そこから)万有引力の法則を思いついた」というのを、まるまる信じている訳ではありますまい!?
「ああでもない」「こうでもない」と考え抜いたばらばらの理論が「りんごが樹から落ちた」ことが契機となって結びついた、そういうことです。
ニュートンが特別なのでもなく、万有引力の法則が特別なのでもなく、「人の営み」というのはそういうものなのです。
大切なことは後になってから気づく自分の気持ちにあとになって気づく、自分が如何に大事にされてきたか後になって気づく…
[玄12話]での春日望の「永遠の美としての死」云々の話は、その気づきの契機(引き鉄)としての『ニュートンのりんご』
ですので、
所見a)[玄12話]のマキナの意思決定及び行動に関して、具体的にどの事柄がどの様な影響を及ぼしたのか、
そこでの「気づき」が「具体的にどの事柄がどの様な影響を及ぼしたのか」を語ることは、
機械的に若しくは数式的に順序だてて影響していくものでも有り得ません
積み重なった「大切なこと」がようやくに心の中で結実していく。それでもなお後に思い知らされる「深い想い」

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4−2)諸要因について:

(その1)過ちの繰り返し:
[玄2話]
マキナ:「違う!そうじゃない!…みんなみんな わたしが…あ…」

[玄5話]
マキナ:「景世を本当に殺したのは、あたしなのよ!」

にもかかわらず、[玄12話]で、
呪いの力を再発動させたマキナに「マキナ…良いんだ!」そう答えるオーリ。
弱さを見せない景世の「優しさ」 と 強がってみせるオーリの「優しさ」が重なる。
その先を進んだら、同じ過ちを2度繰り返すことにさえなってしまうのです。
#23稿
景世が命を賭けて守ったオーリの命([赫12話])が、そのまま命果てるという結果になったなら、
それは『景世は二度死ぬ』(『景世を二度殺してしまう』)ことを意義としては帰結します。

本当に景世を死に追いやったのは、
[赫11話](回想)「だからわたしと一緒に闘って」そうマキナが景世に告げ「契約」を求めたときには、景世がもう既に死を覚悟したことは想像に難く有りません。
そのマキナの姿を目の当たりにして景世は逃げない、逃げられないでしょう
そうであるなら、死を覚悟で引き受ける景世の気持ちを察すれば良いのです。
しかもマキナの本懐は遂げさせ、万一両方が危うい事態になったときにはマキナだけでも(「仮の命」を)生き残らせる、その思い。
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(その2)復讐の果て:

「光言宗」への復讐に生きた赤紗[玄12話]で、その果てにみたものは
やはり捨てられぬ詩条響への想い。
憎しみよりも恨み辛みよりももっと簡単に近くにあった彼の「答え」=響と共に。
(ちなみに、ここは景世と赤紗の「生き方」の対比です)。
でも、それは回り道をしてようやくに辿り着いた赤紗の「答え」。
「たられば」を語ることはできますが、回り道をしないと辿り着けなかったのも人間・赤紗の姿として描かれます。
その「復讐の果て」を見てしまったマキナ。ましてや『屍姫の戒律(その1)』の真実を聞かされたそのあとで。
「七星」を倒す憎しみにかられその思いに突き動かされて来たマキナにその赤紗の姿はどう映ったのか。
  −−−−−−−−−−−−−−−−
(その3)「別の世界」ふたたび:

[玄12話]大麟館の門をくぐったマキナ(とオーリ)を待っていたのは、オーリのクラスメイト達。
オーリの元居た世界。そこで知るのは自分が屍姫として生きてきた世界とは別の世界。
そして、オーリが春日望の「本当のこと」なぞ話せる日が来ないことも、オーリが前と同じように「オーリの元の世界」には戻れないことも。
そして『屍姫の戒律(その1)』の真実は知らずとも、「復讐の果て」に寂寥感の待つことくらいは分からぬ景世でもあるまいに、それでも止めろなぞとは決して云わなかったその思い。
でも、マキナはその道に景世を巻き込んでしまった。オーリも巻き込んでしまった。
自分がその「別の世界」に馴染めないことは差し置くも、オーリは「オーリの元の世界」に同じようには帰れない
⇒「やっと届く景世の思い」へ
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(その4)やっと届く景世の思い:

景世は何の為に闘い、死んでいったのか…そして契約僧として闘うことには何ひとつ文句も云わず
黙ってマキナの本懐を遂げるために命を賭けた景世への悔悟の念。
事の次第を知ってしまったマキナに重くのしかかる。
でもマキナがオーリは死なせられない、そうオーリの身を案じてきたその気持ちは、かつて景世がマキナに対して背負ったもの。
そして、[赫12話]
景世の本当の思い(願い)は、「オーリもマキナも、ふたりとも”生きろ!”」なのでしょう、と。
「仮の命」ではあったとしても、還らぬ景世という犠牲を払って、オーリにも「死の覚悟」をさせて、
囚われて来た恩讐のその先に待っているのは、寂寥感。そして屍姫の末路
それでも「闘う」生きる!ために
「それしか知らない」マキナが今出来ること、その精一杯。
「死」と闘う、そうでなくとも「生きることは闘うこと」。
人間の敵は人間、そして、己の敵は所詮は己己の内なるもうひとりの己との闘い

そして、北斗の記憶を呼び覚ますことのために闘うマキナ。
それは「おこがましい」ことかも「差し出がましい」ことかもしれない。
格好悪いことかも知れない。でもわたしは「生きる!」
今までのことを無駄にしないために。
『赫』編の終わりが、オーリの「生きて償う」煉獄の道の始まりならば、
『玄』編の終わりは、マキナの「生きて償う」煉獄の道の始まり、に。


そういうことだと、わたしは捉えます。
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5.この稿結び:

哲学者ソクラテスの「我思う故に我在り」。自己の存在証明に関するテーゼ。
それは、認識知の発見による 存在の「推認」 なのではないか、と思いつつそれ以上の解を見出せないでいる。
子供の頃からずっと考えていますけれどもね。そんなに簡単に出せるものでは全くなし

そう大それた問題ではないにしても、完全解なぞない中で、現状の回答。
もうちょっとうまく「まとめ」たいけれども、成り行き上「まとめ」書きする責めを果たす。

わたしにとっての「書くということ」その意義は、
自分の到達点として「考えるヒント」を遺していく、だからそれを「踏み台」として越えていって欲しい、と。

だが、しかし努力もしない人間の「甘え」を赦す気も無く、
検索すれば「答え」が出るというお話ではない。『聞けば答える電子辞書』でもない
それでも結局のところ忸怩たる思い
果たして、貪りしもの如何なる果実を付けるや付けざるや

せめて、コメント欄では足りないのが明らかな事項については、
稿で挙げて 言及通知としてのTB という手法を採る程度の工夫はご自身の為にも必要でしょう、と。

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6.追記事項一覧:

  *訂正表*

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