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zoom RSS 『 屍姫 赫/玄 』#21:「我が母は穢れたまいし」(玄8話)

<<   作成日時 : 2009/02/27 06:09   >>

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― 「望まれぬ命」なぞというものは有りはせぬ! ―


(しかばねひめ くろ 第8話:「我が母は穢れたまいし」)
⇒<前回>稿コチラ:「ありふれた望み」
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『屍姫 赫/玄 は”関係”の物語”意味づけ”の物語である、ということ』

徹頭徹尾、記号論的構造主義を繰り返し展開するその意図は、
之を主張している、と読むのが最適解と云って良いと考えます。
これが騙し絵的な本作に於ける本体(イイタイコト)と云うこと、と。
(繰り返し描いてることですが)後述4−1)参照。

もはや凄まじい「打ち込み」様の作品。
  −−−−−−−−−−−−−−−−
第21話(玄8話):【Index(目次)】
 (敬称略)
脚本・會川昇 演出・津田尚克 絵コンテ・むらた雅彦、津田尚克
作画監督・氏家嘉宏、緒方浩美、浜津武広、枡田邦彰

 「本稿」見出し。なので追記ごと順次改訂(の予定)
0.導入部
1.<感想><所見>
1−1)望 終幕(確定):
1−2)行き場を失うオーリ:
1−3)マキナと北斗の関係:―「敵」という記号―:
1−4)「光言宗」陣営―嵩柾&異月、そして大僧正・神生:
1−5)次回サブタイトル:「生者の価値」:
2.<概要>(簡易版):
3.屍姫 赫/玄 「回旋」〜「対比の物語」へ〜(その5):
3−1)これまでのお話:
3−2)「回旋」〜「対比の物語」:今話回:
4.[補足]:
5.[補足](話回用語集):
6.記事リンク(TB送付先)一覧:
7.追記経過一覧:

AT-X番組表によると 屍姫 玄 (12) で「最終回」表示 。
話回−1でも、内容的に〆られないで困るということはないはずと思うので、
ここは編集さん頼みに。
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1.<感想><所見>:
#8稿ネタ再掲
芥川龍之介著・『羅生門』より引用
「では、己が引剥(ひはぎ)をしようと恨むまいな。己もさうしなければ、饑死をする體なのだ。」


1−1)望 終幕(確定):

『玄』編に入ってから、(前話ラスト続き)で始まり、前話回の意味がひっくり返されるパターンが続き、
その意味で、どうなることかと少しは疑念を抱いていましたが、
ココは予定通りにスッキリ「望 終幕」で締める、で一安心。
(望が好きとか嫌いとかでは無しに。そこは前話回稿1−2)ご参照)
望自身に屍姫になってその先どうするという展望(つまり、望の幸せはそこにあるのかと云う問題)が開けないのと、物語展開としてスッキリ。
(前話ラスト続き)で始まるパターンを崩してまで、一連の過去エピソードを挿入したのは、
[玄7話]で内容としては[赫7話][赫8話]対置で物語の終盤に舵を切った、の意で良いかと。

「記号としての望」は、物語の歯車を動かすとして、与えられた役割を全うの上往生し昇天していった、ということ。
ここの記号論は説明を要すると思われますので、別途別稿にて解説予定。
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1−2)行き場を失うオーリ:
 〜「オーリ 出生の秘密」―屍の子―(その2)〜

「屍の子」「屍」「屍の腹から生まれた子供」等々…何と云われようが、
オーリはオーリです、わたし的に。
天に「望まれずにこの世に生命を授けられた者」なぞ居ないのです!。
それ以前に、生者・死者も「非二項対立」立つ関係で、むしろ其処の差異を云々する実益はない。

が「光言宗」の側からは穢れとされ、排除されていく今話回。
契約僧の任を解かれ、マキナとの縁切りを迫られ、中途で逃げ出した今話回。
オーリの戻るべき場所は(実際問題)「光言宗」には無くなった、とみて良いかと考えられます。
(「含み」は持たされてますが、「光言宗の理」の枠外に行った、という理解で良いかと)
他方、七星の側(狭間の説明)としてはマキナ最強化のための贄(にえ)とされる予定で、七星の側にも立つ瀬がない。
で、ここはこれで良いのだと考えます。その「どちらからも忌み疎まれる存在」オーリというのは描きたかったところ。
それでも「生きる!」オーリを。
オーリが「屍の子」で「光言宗」に云わせると「穢れ」であろうと、親の咎を子に負わせると云う点で「聖職者」の化けの皮も剥げるといもの。
そもそも、機能概念としての オーリ ということの方がはるかに重要。
そして、更にはオーリはオーリであって他の何者でもない自分自身、という点の方がはるかに重要。

それと、今話回に於ける
オーリ:「俺は何なのか、それを知らなくちゃマキナを助け出すことも出来ない」
ですが、これはこれでオーリの追うべきテーマであり、
すぐにマキナを追わなかったのも、
(縁確知能力に乏しい、といのも有るのですが…)
七星「歪質」との再会(加うるに「黒猫」登場)で「オーリ 出生の秘密」を描く必要もあり、
マキナの側にもマキナが「もうひとつの進化の可能性」なのは分かりますが、
「北斗との関係」に於いて本当は何者なのか、を描く必要もあり、
そこに数話回充てるという物語展開上の都合として此処は押さえておく、と。

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1−3)マキナと北斗の関係:―「敵」という記号―:

ここでは、マキナよりも北斗の動向の方が重要。
七星「狭間」の思惑通りに、北斗に「敵」と認識させてしまうマキナですが…
本作に於いては、―「敵」という記号―が頻出しています。
つまり「敵」と認識したから「敵」なのだ、という理屈。それが闘う理由。
若しくは、「敵」と宣言されたから「敵」なのだ、それが闘う理由。
実のところ、
「光言宗」の側、「七星」の側双方に「闘う理由」が本当に有るのかが良く良く考えると大問題なはずなのですが、
さらっと―「敵」という記号―を流して、敵対関係の構図を作っていっています。

マキナの側には、(生前の)自分とその家族、そして景世の仇という意識はありますが、
北斗の側には「敵」という意識はありません。
己の恣(ほしいまま)に性(さが)に従い行動する七星に「敵」とか「敵ではない」とかはさほどに意味を持ちません。
倒したいから倒す、本来はそれだけ。
ところが北斗には従う七星(とその他屍の群れ)という観点からは、
北斗が「敵」と看做したから、それに従って行動する、という「仕組み」が必要になります。

前話回での
狭間:「北斗は未練は無い、性も無い」
の台詞も「神格化のプロセス(「神を造る」)」の文脈で押さえる必要があって、
未練も無いわけはありません、北斗も屍なのですから。
そうではなく、「無かったことにする」という「神格化のプロセス(「神を造る」)」を経ている、とみると合点がいくのです。
本来、自分のしたいことをしたいようにしかしないはずの「性(さが)の思想」に於いて、
北斗に性を超えるもの(若しくは自発的に「従いたくて仕方がない」から「従う」)の機能を持たせる「仕組み」を造る。
それが「神格化のプロセス(「神を造る」)」。その過程で採用される「なかったことにする」その欺瞞…。

ですので、今話回での
「北斗を屍姫にする計画」もその文脈で押さえていくと説明は可能になります。
そもそも「光言宗に云う屍姫」とは本質的に異なるもの、と捉える必要があります。
「光言宗に云う屍姫」は屍狩りの番犬という管理された存在でしかありませんが、
「北斗を屍姫にする計画」に云う「屍姫」は兵器そのもののむき出しの強さ、殺傷の道具としての圧倒的な強さ、を持たせることにより、
北斗の強さゆえの崇拝を自発的に調達する、その「仕組み」の一環と捉えるのです。
兵器そのものの強さ、強さゆえの崇拝、これに基づき「自発的に従う」その仕組みを作り出すための「北斗を屍姫にする計画」。
それもまた、「神格化のプロセス(「神を造る」)」の一環として把握できます。

「敵」という記号を用いて、最終決戦に向けた「七星」vs「光言宗」という敵対構図を作っていくのは理解できます。
しかし、その過程で「神格化のプロセス(「神を造る」)」を経るということは、
が、同時に、「七星」の側(少なくとも狭間に於いては)も欺瞞を帯びる帰結となります。「造る」のですから。
そもそも優勝劣敗・弱肉強食を行動原理とする「屍」陣営に於いて、秩序という「誰かに従う代わりに誰かに守ってもらう関係」なぞという発想はありません。
その意味で、「七星」の側がそれを「神の国」と呼ぼうが「死の国」と呼ぼうが、そこでいう「国」はどこまでいっても「国家」なぞではなく、「勢力」なのです、本来は。
この組織化の過程に於いて、「七星」の側(屍陣営)もまた程度の差こそあれ「光言宗」同様に欺瞞に充ちたもの、になってしまいます。
その欺瞞を描くことで、「七星」の側も「光言宗」の側もどちらも「邪道」と位置づけられていきます。

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1−4)「光言宗」陣営―嵩柾&異月、そして大僧正・神生:

嵩柾&異月:
オーリを逃がす際の嵩柾&異月の行動、そして台詞に儚げなものを感じます。
異月:「オーリくんなら 答えが出せるかと思って」
  :「ヒトと屍は想い会うことが出来るか」
それは、嵩柾&異月には出せなかった答(過去形)。そして問題の解決を他者に委ねるという仮定形。
確かに、この場面で嵩柾&異月が自ら動くことにさして効果は無いと思われますし、
「光言宗」エリートであり現職の守護である 嵩柾 の行動は立場上制約され、その出来ることの範囲での今話回でのオーリを逃がす行動は評価できるのですが、
その際の自分達の未来を諦めたかのような過去形仮定形の形式での発言に、この2人の未来が危うく感じられ、
この2人の未来が暗示されているとも読めます。
そこはこの先観ていかないと分かりませんが。

そして、大僧正・神生:
権大僧正・紫央が「光言宗」欺瞞の象徴の一方、大僧正・神生は「光言宗」超然の象徴、と読むことが出来る。
その大僧正・神生が自ら動き、オーリを見切り(そのように見える)、対「七星」戦に打って出るとの断を下すシーン。
異様な雰囲気です。勿論、「終局のカタチ」に向けた構図作りの一環かもしれませんが…歩きながらの勅令…異様です。

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1−5)次回サブタイトル:「生者の価値」:

元ネタ(私見):
EVA第拾弐話「奇跡の価値は」 と思われます。
ちなみに、同話回の内容は
確か…「奇跡は用意されていたのよ、誰かの手によってね」(byミサト)で
仕組まれた奇跡として本作第19話(玄6話)での
『修行もロクにせず、座壇法を学んだことも無いオーリに「光る雫」…突如オーリに座壇術法が発動!』シーンと繋がるものと考えます。
[赫6話]が赤紗「奇想蓮華」他座壇術法が話題になる話回ですし、[赫6話][玄6話]で対応させる、と。
よほど「奇跡」という安易な言葉の使い方が嫌いなようです、本作STAFFさん。

本題ですが、
#15稿(玄2話):七星本山裏に登場の場面にて
赤紗:「全ての”聖者(or生者)”の敵 七星の皆さんです」
でも台詞に使っていますが、
実はここでも次回サブタイトルでも「セイジャ」は、
生者/聖者/正邪 の三連重ね で用いているものと、わたしは考えています。

「生者の価値」:生者・死者を非二項対立で捉える関係上、「今更」なお話。
「聖者の価値」を問う:まさしく今問われなければならない、「光言宗」の欺瞞
           「光言宗」の「生者」の味方という”仮面”
「正邪の価値を問う」価値を問う:物語の奥底に潜む「正邪」を問うことの無意味さを改めて考える。

こういう「数列ですか?」という仕組みになっているのかと。美しい♪。

今話回のサブタイトル「我が母は穢れたまいし」は今イチピンときませんでした…。
前話回稿で書いたところなのですが、練り直します。
そう外れても無いかとは思うのですが、「ココにフィット」という場面が…なんとも。

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追記1.からまつそう 様 に詳しく紹介されています。
 以上 追記1.
2.<概要>(簡易版):

   (回想シ−ン)
  (蘇る過去。伊佐木、水薙生、景世との契約譲渡、景世の死。
   そして、
歪質:「屍の子であるお前には!」
  驚愕する旺里(オーリ)を前に息を引きとる望「わたしを屍姫にして…」)  
  (本山執務室)
  早季を連れた莉花オーリの許に報告に訪れる。
莉花:「春日の完全な死亡が確認されました」
  そう告げる莉花は続けて「屍姫の素質はありませんでした」と。歪むオーリの表情。

  (七星アジト)
  仰向けに倒れている眞姫那(マキナ)が目覚める。視線の先に北斗
  起きたマキナを出迎える「七星」狭間の声。
  何故わたしにとどめを刺さない!?と問うマキナに、考えても始まらないだろう、と答える狭間。
  「絶好の機会」。そこで、「七星と存分に闘える」と云う狭間に「存分に殺せるだ!」と言い返すマキナ。
  北斗に組みかかるマキナ。頚を後ろから絞められ「眩しい…熱い…」そう呻く北斗の頚が折れ反転する!。
  北斗とマキナの闘いを見つつ、赤紗が狭間に問う、こんなことに意味があるのかと。
  お前が「教典」の解読に失敗したからだ、そう答える狭間。
  失敗ではない、と反論する赤紗のマキナを「只の屍姫」と呼ぶ言葉じりを捉えて、「お前は光言宗で無駄に経をあげて居ただけらしいな」と手厳しい狭間。
  そして、マキナを「星村の血は黒く濁っているぞ、素晴らしく!」と評する狭間。

  (本山稽古場)
  稽古中のオーリに異変が生じる。マキナが闘いの最中に発した「呪い」の力に反応して…。
  それを見ていた権大僧正・紫央高峰総本部責任者。
  中断中の稽古場で 
オーリ:「マキナが 俺の屍姫がいまどこかで”呪い”を使いました」
   :「彼女は闘っているんです!。まだ俺と繋がっている…」
  その様子に、「その小僧は穢れている」と権大僧正・紫央。
   (控の別室)
  莉花と早季がオーリとマキナの縁切りの話をしている。
  「オーリが屍?」と早季。莉花は答える、光言宗上層部はオーリが「屍の子」であることを知っていた、と。
  オーリを光言宗と関わらせたくなかった景世の望みも考えて、オーリを元の生活に戻してあげられるなら、と莉花。

  「屍の腹から生まれた子供など、殺しておくべきだったのかも知れぬな」、そう告げられるオーリ。
  その生まれゆえ光言宗はお前の措置を講じずに来た、とも。
  がしかし、「七星」との闘いに臨戦態勢に入っている現状では、危険な因子は排除する、と権大僧正・紫央。
  そして、契約僧の任を切り屍姫との縁を切る、そう告げる紫央の命で、嵩柾に連れ出されるオーリ。
  「屍の子だから、俺も屍なんですか!?」「俺はマキナを助けに行きたいんです!」そう云いつつオーリは連れ出される。
  付き添う異月がオーリに縁切りを「まだ自分じゃ出来ないから」そう語りかける。嵩柾が監査官の隙を衝いて倒す。
  そしてオーリに「行け」とマキナの許に向うことを勧める。
  そこに縁切りの準備を整えた莉花と早季。オーリを逃がそうとする異月に襲いかかる早季。
  早季のハンマーを食い止める異月!。
  「もう少し彼等に時間を与えてくれませんか」そう莉花に告げる嵩柾。
  異月に「このまま契約僧を辞めたほうが幸せかもしれないじゃない」そう云う早季に、
  オーリくんなら答えが出せるかと思って、と答える異月。
  「ヒトと屍は想い会うことが出来るか」を、と異月。
  早季と異月のつばぜり合いを遮るように飛んでくる「非常識な」巨大手裏剣はフレッシュの仕業。
  嵩柾をたしなめる梅原の姿。
  そこに「もう良い」と云いつつ現れた大僧正・神生。
  時間が無い、と。オーリは「もとより数に入っていない」「些事である」と大僧正・神生。
  勅令を伝える権大僧正・紫央。逃げたオーリは見逃された。   
  逃げながらオーリは、「俺は何なのか?。それを知らなくちゃマキナを助け出すこともできない」
  そう思った。

   (七星アジト)
  オーリの殺害により、契約僧を失った「星村の娘」は心を失い、北斗に相応しい屍になる、そう計画を打ち明ける狭間。
  その頃光言宗が本山とその膝元・依海市周辺に戦力を集中させている様子を窺いつつも、こちらの思う壺な旨語る狭間。
  用意した花道を覚醒した北斗が一気に滅ぼすのだ、と狭間。
  始まる始まるぞ、この世の地獄が、そう語る忌逆(イサカ)に
  そんな生易しいものじゃない、と、
  「全ての死者が生者を裁きにかけるのだ」そう来るべき日に歓喜する狭間。
  それは赤紗も望んだこと…。が赤紗はその一方で北斗が気になって仕方がない。

  なおも続けられるマキナと北斗の闘い。
  ビンタを連発するマキナに、「誰だ、誰だ、誰だ、教えろ」と北斗。
  もしかして自分が誰かもわからないのか、そう思ったマキナが告げる。
  マキナ:「七星・北斗! わたしの敵だ!」
  聞いた北斗は歓喜する、
  北斗:「敵・敵・敵! わたしはお前の敵だ!!」

   (大麟館)
  大麟館に戻ったオーリに理子は「顔も出さない」とオーリを拳骨で小突く。
  オーリは理子に連れてこられた頃のことを尋ねる、アニキが何かを残していないか、と。
  そのうち、その頃子供の失踪事件が起こり、子供達が次々と姿を消していたことを思い出す理子。
  オーリの脳裏に子供達の横たわる姿が浮ぶ。頭痛に襲われるオーリ。
  そのときヒナ(雛子)が「目つきの危ない奴」に攫われたと知らせが入る。
  大麟館を飛び出したオーリの前に「黒猫」
「黒猫」:「あいつが呼んでいるぞ。兄弟さ、俺たちの」
  河川敷に着いたオーリの前に「七星」歪質(ヒズチ)。
  よう兄弟、と声を掛ける歪質。
  あの時と同じようにすれば思い出すかと集められた子供達…。
  オーリの記憶に蘇る「化け物」の姿をした母親。
  そして、歪質はオーリに告げた、
歪質:「同じだろ?お前の母親に俺達が殺されたあの時と。
   俺達はみんな死んで、何でお前だけが生きている!?」
  と。

⇒<次回>「生者の価値」
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3.屍姫 赫/玄 「回旋」〜「対比の物語」へ〜(その5):
 同(無印)〜(その4)は#17〜#2019参照(リンク先は#17稿)


「割れた鏡」合わせの物語でパラレルと非パラレル 混在

3−1)これまでのお話:

 [赫1話]:「屍姫」マキナ登場 オーリ マキナと出会う
 [赫2話]:すれちがう ふたり オーリ自分の無力さを知る
 [赫3話]:重なり合わない ふたり 絆は 景世
 [赫4話]:オーリ 遂に景世の裏の顔(マキナの契約僧)を知る
 [赫5話]:「屍姫」イツキ・「契約僧」タカマサ そして「背信僧」登場
 [赫6話]:激闘赤紗戦 身を呈する景世 「世界」の違いすぎるオーリ
△[赫7話]:ヒーローでもなければ正義の味方でもない!宣言(byマキナ)
◎[赫8話]:屍姫vs屍姫 オーリ絶叫虚しく
 [赫9話]:オーリの傷心と時の流れ そして、明かされるオーリの過去
 [赫10話]:北斗・七星と結ぶ赤紗 マキナの敵にして仇。「嵐の前夜」
○[赫11話]:少年よ己が手を血の赤に染め 煉獄の黒き道を行くが良い
◎[赫12話]:景世「誓い」の果て黒き骸 託された「願い」と赤き宿星と
△[赫13話]:赤き罪 黒き罰 少年は自らの道を選び前に進む
    −−−−−−−−−−−−−−−−
○[玄1話]:互いの傷を絆に ふたり 今共に歩む道 光に照らされ開く
◎[玄2話]:人間の敵は人間 己の敵は己 然らば「我が敵」何処
○[玄3話]:ふたりの絆は景世 汝欲するなかれ その在るが儘を容れむ
○[玄4話]:もうひとつの「3人の物語」 そして屍姫その裏の顔「異形」
◎[玄5話]:敵は「景世の”影”」 オーリ マキナ「在りの儘」が絆=力
○[玄6話]:「瞬間、未練、重ねて」 新たなふたりの旅立ち
○[玄7話]:「偽言霊」「死は幸せ」に踊る望その果て オーリみたび慟哭
○[玄8話]:マキナと北斗 オーリと歪質 別の場所の別の闘い

⇒<次回>:「生者の価値」
    −−−−−−−−−−−−−−−−
   ◆屍姫 赫/玄 パラレル
 赫1話:出会い     玄1話:再会
 赫2話:目撃(遭遇)  玄2話:遭遇(目撃)
 赫3話:絆は景世    玄3話:絆は景世 
 赫4話:裏の顔契約僧  玄4話:屍姫裏の顔
 赫5話:敵は「背信僧」 玄5話:敵は「景世の”影”」=己
 赫6話:契約僧と屍姫  玄6話:契約僧と屍姫
    (景世とマキナ)    (オーリとマキナ)
 赫7話:偽言魂「正義」  玄7話:偽言魂「幸福」
 赫8話:契約僧と引き離さ玄8話:屍姫と引き離された
     れる屍姫        契約僧
 …          …        
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3−2)「回旋」〜「対比の物語」:今話回:

・[赫8話]本山執務室で神佳の報告を受ける高峰
・[玄8話]本山執務室で莉花の報告を受けるオーリ

・[赫8話]伊佐木と引き離される水薙生
・[玄8話]マキナと引き離されたオーリ

・[赫8話]屍と言われる水薙生
・[玄8話]屍と言われるオーリ

・[赫8話]縁切り話を持ちかける早季
・[玄8話]縁切り話を持ちかけられる早季

・[赫8話]早季(右)のハンマーを食い止める水薙生(左)
・[玄8話]早季の(左)ハンマーを食い止める異月(右)

・[赫8話]屍姫vs元屍姫を止めに入る異月
・[玄8話]屍姫vs屍姫を止めに入るフレッシュ


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4.[補足]:
4−1)記号論で綴られる『屍姫 赫/玄』(手短に):

ここまで徹底して記号論的構造主義を繰り返し展開する、そこにはやはり意図があると考えるのが妥当であろうと考える。
単に修飾に留まらず、可能な限り記号論を展開しているとさえいえる『屍姫 赫/玄』。
そこで考えられるのは、むしろ本体が記号論で綴られる「物語」の方なのではないか、と。
思うに、
『屍姫 赫/玄 は”関係”の物語で”意味づけ”の物語である、ということ』
を主張している、
そう読むのが最適解と云って良いかと考えます。

「騙し絵」ではAという絵柄に見え、それをふと視点を変えるとBという絵柄に見える。
その実、「騙し絵」の真の意図はAでもなければBでもない。
「AにもBにも見える騙し絵があるということ自体」がイイタイコト。
そして、何も見ようとしなければ、AにもBにも見えない

例えば、
マキナ―景世―オーリを主軸とする彼等の物語に見え、
視点を変えれば、
屍姫と屍とそれに関わる生者の意味を問う物語にも見える。
その実、問うているのは
「関わりあう」ということや「生きる(生きた)ことの意味」でありもする。
別の言い方をするならば、
『コードギアス』の「生きろ!ギアス」を想起されたし。
使う側の意図と使われる側の受け止め方次第で
それは「呪い」であり「友情の証」であり「想いの力」でありさえする。

そこでの共通項をくくり出すならば、
「”関係”の物語にして”意味づけ”の物語」
という表現が適切かと思われる。

勿論Aを見るもBを見るも視聴者の態度次第で、
誰と誰との「関わりあい」を軸にして観ても良い。その場合、
素直に観るならば徹底して素直に、考えるならば徹底して考える、
そのようにわたしは考える。

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4−2)「騙し絵」:

項目:トロンプ・ルイユ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
固定URL表示
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%83%A6&oldid=19758727

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4−3)作品価値と商品価値そして弁証法:

この作品に付いて「商品」か「作品」かを問えば徹底して作品価値を追及していると観るのが相当であろう。
そして、作品価値を追及する「作品」に本質が有るならば、「作品」の評価は弁証法に乗ると考えられる。
正反合の「正」に作品は位置づけられ、これに対する「反」論は「正」論を破るものか、あるいは、「合」して止揚され新規の価値を生み出すものでなければ、
作品に対する「反」論としての価値がない(反論にならない)。
その意味に於いて、弁証法のテーブルに載せるに相応しい作品価値の追及産物と捉えている。

項目:弁証法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
固定URL表示
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%BC%81%E8%A8%BC%E6%B3%95&oldid=24386900

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5.[補足](話回用語集):
後掲参考文献(原作対応)に準拠。 必要に応じてですので既記載分は基本的に過去稿ご参照。
なお、「引用・参照に当たっての誤り」は承りますが、
内容のクレームは 監修者 宛にお申し出下さい。
◆僧階:(毎回再掲):
以下の順
大僧正>権大僧正>僧正>権僧正>少僧正>権少僧正>大僧都(以下略)
ちなみに(以下略)の下には少なくとも8階級がある。
(参考文献:後掲書・68p)

【参考】:
  求問持会:意思決定機関(僧正以上の者で構成)
  詔勅と勅令:上層部の意思決定の伝達形式。
    詔勅:大僧正による忠告や勧告
    勅令:大僧正の意思を権大僧正が文書化したもの
  総本部:(責任者・高峰宗現・僧正):光言宗執行部に該たる。実戦と実務の双方を管理監督。
  (参照先:後掲76ー77p,67−68p)


◆北斗(ホクト):
未練と妄執という「屍を屍たらしめる根源」を原動力とする、七星の要にして頂点たる存在。
巫女装束姿。虚ろな表情ながら、その目は全ての本質を捉える、とされる。
戦闘となると「無我夢中であるがゆえの、迷いなき獰猛」さを発揮する。
重無(エナ)によれば、「その身に死を従えながらなお純粋な自己を持つ存在」にして、「生を凌駕した死を完全に体現する存在」。
 (参照先:後掲文献124−129p)

◆狭間(ハザマ):
七星の頭目(第一星)。北斗を屍の「あるべき姿」と位置付け擁立し、群れとしての「七星」を創りあげた張本人。「今この時に従うこと」を七星の眼目に掲げる。
その本体は「屍の蟲の群れ」らしい(自称)。武器:蟲使い。蟲の屍の群れを自在に操る。
◇(本来の)七星メンバー:(再掲)
北斗(ほくと)、狭間(ハザマ)、雷輪(イズワ)、重無(エナ)、忌逆(イサカ)、歪質(ヒズチ)、頭屋(トーヤ)。
 (参照先:後掲文献112−113p、182p、179p)
【設定変更?】:雷輪(イズワ)→湖惑(コワク)?
#14稿までで 雷輪(イズワ) 以外は紹介済。
−−−−−−−−−−−−−−−−
【参照元】:
各項末()内に参照頁数:
『屍解教典』 :正式名:
 『 屍姫パーフェクトガイド 屍解教典 』
 スクウェア・エニックス・編・刊
 赤人 義一・監修
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
6.記事リンク(TB送付先)一覧:
(順不同)3版・03/03
  *言及リンク*
概要詳細につき(なお今話回の問題提起部分も詳しく掲載)
からまつそう 様21:05 2009/03/03
  *記事リンク*
日々“是”精進! 様
ウサウサ日記 様
つれづれ 様

色・彩(いろ・いろ) 様(丁寧に整理されています)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
7.追記経過一覧:
追記1. 03/03概要詳細につき【参照先】言及リンク加入

*訂正表*

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「屍姫玄」第8話
 第8話「我が母は穢れたまいし」戦いの最中、七星の歪質から強烈な一撃をくらい、気を失ってしまったマキナ。連行された七星の住処で、七星の象徴たる屍の北斗と対面した彼女は、復讐を果たそうと北斗に挑みかかる。そのころ、光言宗の本山に呼び出されたオーリは、権大... ...続きを見る
日々“是”精進!
2009/02/27 07:12
屍姫 玄 第8話「我が母は穢れたまいし」
 オーリの出生のことが語られるのかと思っていたら首っぽいですし、ならマキナと北斗の戦いかなと思えばこれも中途半端です。繋ぎのお話みたいな感じでしたね。 ...続きを見る
つれづれ
2009/02/27 07:48
『屍姫 玄』第8話
第8話「我が母は穢れたまいし」“屍の子”という衝撃的な事実が判明した旺里。いい所で一週休みになり、旺里が本当に屍の子なの〜!?と、気になっていたのですが・・・新たな事実も判明して、さらにビックリ(@_@)な展開に・・・ ...続きを見る
ウサウサ日記
2009/02/27 12:09
屍姫 玄 第8話(第21話)「我が母は穢れたまいし」(感想)
こちらは感想です(内容)伊佐木を亡くし屍姫から屍になり殺されたミナイ。景世が亡くなる直前に契約譲渡され、オーリの屍姫として今も戦い続けるマキナ。私を屍姫に…オーリに願った春日。春日望の完全な死…報告を受けオーリはショックを受けていました。オーリの屍姫に... ...続きを見る
からまつそう
2009/03/03 20:41
屍姫 玄 #8.
「我が母は穢れたましい」 一週お休みしてからの再開です。 望は「完全に死んだ。」 ...続きを見る
色・彩(いろ・いろ)
2009/03/03 23:44

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