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zoom RSS 『 最終兵器彼女 』#2:「私、成長してる・・」

<<   作成日時 : 2009/01/04 03:03   >>

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― 日常:「交換日記」が再び結ぶ絆/非日常:そして「彼女」は…後戻りできない「最終兵器」に ―


(さいしゅうへいきかのじょ:第2話:「私、成長している?」)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
第2話:「私、成長してる・・」:
― この星で一番最後のラブストーリー ―
脚本・江良至/絵コンテ・もりたけし/演出・平池芳正/作画監督・高木信一郎

 【Index(目次)】
 「本稿」見出し。なので追記ごと順次改訂(の予定)
0.導入部
1.<概要>
2.<感想>
2−1)「交換日記」が再び結ぶ 絆:
2−2)ちせの思い とそれを知るシュウジ:
3.[補足]:
4.記事リンク(TB送付先)一覧:
5.追記経過一覧:

⇒<次回>「ふたりで」
#0稿:全話回タイトル一覧

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1.<概要>:

 (要点)
札幌空襲ののち戦局は本格化したが、日常の営みは続いた。シュウジとちせは、ぎくしゃくしながらも「ふたりの恋」を歩み始める
・シュウジとちせは表向き何事も無かったかのように振舞うが、そのシュウジの気遣いがちせを傷つけていた。
・シュウジは、ちせが「兵器」であることを認め、「ふたりの秘密」とすることでふたりの距離は縮まった
「最終兵器」になったちせは「兵器」として成長して行く。
・ちせの悲痛な思いを知ったシュウジは、却って「胸の傷」にちせの「悲痛さ」を思い知らされる

  −−−−−−−−−−−−−−−−
第2話:「私、成長してる・・」:

  札幌空襲の後戦局は本格化しており、その一方で日常の生活は続いていた
  しかし、札幌空襲のことは、タケが亡くなったこともあり、誰もが表だって触れないようにしていた。
  そんな日々が続いたのち、ある日の朝、
  いつものように「地獄坂」を登るシュウジを坂の上で ちせ は待っていた。
  シュウジは ちせに「あの日のこと」は敢えて触れずに、ちせが「兵器」となっても、できるだけ今までと変わらぬように振舞っていた。
  皆が札幌空襲に触れたがらないように…。
  −−−−−−−−−−−−−−−−
  そんなある日の昼休み。学校の屋上
  シュウジに「お弁当」を作って持ってきた ちせ。
  そして、ちせがシュウジに告げる、
ちせ:「わたし、最終兵器になっちゃったんだけど」
  そう言われても良く分からないシュウジに、ちせは「わたしにも良く分からない」と云う。
  何の気なしに、尋ねるシュウジ、
シュウジ:「でソレ直るんだろ?」
ちせ の顔色が変わる。そののち笑顔を取り繕って答える ちせ
ちせ:「…聞くの…忘れちゃった…」
  そんな折り、ちせ の軍用ポケベルが召集を告げて鳴る。
  有事の際の緊急連絡用に軍に支給されたのだ、とちせ は云う。
  軍の呼び出しに応じ召集先へ向かう ちせ…。
  ちせの作ってくれた「お弁当」には、今では軍関係者しか手に入れられない程貴重品となった「肉」のおかずが入っていた。
  「本当のこと」は一般人には何も知らされず、札幌空襲からは1週間経った…。
  −−−−−−−−−−−−−−−−
  そんなある日の「交換日記」
  晩に家で ちせ の書いた分の日記を読むシュウジ。
  その一節にハッとさせられる
  (ちせの日記)
「最近シュウちゃん優しいね」
「どうしてわたしこんな体になっちゃったんだろうな」
「あの日から嘘を付いて優しくしてくれるシュウちゃんが嬉しくて哀しかった」
そして、涙のにじんだ頁に記された、
「付き合ってくれて有難う」


  それを読んだシュウジは、思わず家を飛び出して ちせ の元に向かう。
  夜道を駆けるシュウジ
  その途中で、帰還し空を浮いている ちせ を見つける。
  ちせも シュウジに気が付き着地に失敗して転ぶ。
  シュウジは、自分が ちせ の問題に深く関わらないようにしていたことが、却って ちせ を不安にさせ遠ざけていたことを、
  そんな自分が一番 ちせ を傷つけていたことを、思い知らされていた
  そんなシュウジの心の中に気付かずに、着地に失敗したことを「ごめんね」と謝っている ちせ。
  軍の仕事で遅くなり、門限に間に合わないとあわてている ちせ。
  軍の仕事のことは、家族にも内緒にしているのだ、と ちせ。

  ちせ の帰り道を送るシュウジはその途中で尋ねる、
シュウジ:「最終兵器って結局どういうことなんだ」
ちせ:「よく分かんない」
  軍の方でも秘密を知っているのは、上層部の限られた者だけらしい、と ちせ。
  それを聞いたシュウジは、俺達恋人同士だろ、と。
シュウジ:「知っているのは俺達二人だけ」
    :「誰にも内緒でこの現実を生きていこう」

  その言葉に ちせ に笑顔が浮ぶ。 シュウジにも笑みがこぼれる
  そして…次の ちせの「日記」には
「シュウちゃん わたし成長してる」
  そう書かれていた…。
  −−−−−−−−−−−−−−−−
   (学校・校庭)
  アケミがシュウジに詰め寄っている。ちせ の様子が変だと。
  アケミは、ふたりの幼なじみでシュウジとは同じ陸上部だった。
  一瞬ちせ「兵器」化のことかと思い、ぎくっとするシュウジだが、
  アケミが云うには、
  ちせ は最近食べていない、何か訳アリっぽい、と。
  ちせ にダイエットさせるような気になることでも言ったのか?とシュウジに詰め寄るアケミ。
  「兵器」のことでなく、一安心しながらも、
  自分が気が付いていなかったことに 更にぎくっとするシュウジ。
  陸上部の後輩達が練習の合間に空を飛ぶ軍用機を見上げて話してる。
  後輩の「もっとスゴイのみた」という話に割って入るシュウジ。
シュウジ:「ちっこくて なまら 速えーのだろう」
  補注)なまら→(訳)やたらと。目茶目茶。兎に角。
  後輩たちは、自分たちの見たのは、大きかった、と。

  それを聞いて、ちせ の居るはずの教室に駆け込むシュウジ。
  ちせ は机の陰でこっそりバクバクと食べ物をむさぼり食っていた…。
  ちせが、シュウちゃん…あたしね…、
ちせ:「成長している…どんどん…」
  何も食べなければ成長しないだろうと思って、食べないでみたのだけれど、と半泣き顔の ちせ。
  自分の体なのに何なんだろう、そう不安げな ちせ を抱き寄せて口づけしようとするシュウジ。
  それを拒んでシュウジを押しのける ちせ。
  今は「監視されている」から、と ちせ。
  「軍」か「敵」か 日本の者か外国の者か分からないけれど、監視に置かれているのだ、と。
  それで平気なのかと尋ねるシュウジに
ちせ:「だって戦争だもん。」
  :「わたし独りが我慢すれば丸く収まるべや?」

  −−−−−−−−−−−−−−−−
  その話を聞いて居た堪れなくなり、ちせ を連れ出して自転車で逃げ出すシュウジ
  ちせ を荷台にシュウジが漕いで二人乗り。
  が、「敵」の追尾はふたりを逃さない。追手に気付く ちせ。
  シュウジに「恥ずかしいから見ないで」と言いながら、背中から砲弾を発し 爆撃する ちせ。
  ちせ:「逃げて!振り返っちゃ駄目!逃げてーっ!」
  シュウジ自転車を飛ばして、丘を越え森の中に逃げ込んだ、ふたり。
  
  軍用ヘリが哨戒して、ふたりを捜索している。
  物陰に隠れてやり過ごす、ちせ とシュウジ…。
  そして、ちせの探知力が知らせる、
ちせ:「大丈夫もう居なくなった…」
シュウジ:「東京でも逃げっか!?」
ちせ:「…シュウちゃん…東京なんてとっくに…」

  「敵」の気配に反応する ちせ の体。
ちせ:「見つかる前にやんなきゃ」
  変身しそうになる ちせ…。
ちせ:「だってわたし”兵器”だもん…何言ってんのさあ!?」
 それを聞いてるシュウジはもう居た堪れない…。
ちせ:「わたしだって嫌だもの でも体は”兵器”だもの…」
ちせ:「ごめんね 人を殺さない”兵器”なんて無いんだよ…」
  そう哀しそうにシュウジに告げる ちせ の心は引き裂かれそう…。
ちせ:「わたし、もう死んだ方が良いかな?(泣)」

  聞いていて、もう…居た堪れなくなった シュウジは
  ちせ を抱き寄せそのまま押し倒す…。
  が、ちせ の はだけた”胸”のみぞおち 辺りに大きな大きな傷跡が…!
  「見ないで!」と 泣く ちせ。
  ちせ の身に起こって居た事態の深刻さと残酷さにショックを隠せないシュウジ…。
  そのショックから我に返ったシュウジが告げる、
シュウジ:「ちせ 一緒に生きよう!誰も知らないところで…」
    :「俺ずっと待ってるから!」
  そうさ、
  「俺達恋人同士。知っているのは俺達二人だけ」と…。

⇒<次回>「ふたりで」

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2.<感想>
― 日常:「交換日記」が再び結ぶ絆/非日常:そして「彼女」は…後戻りできない「最終兵器」に ―

  (要点)再掲
・札幌空襲ののち戦局は本格化したが、日常の営みは続いた。シュウジとちせは、ぎくしゃくしながらも「ふたりの恋」を歩み始める
・シュウジとちせは表向き何事も無かったかのように振舞うが、そのシュウジの気遣いが ちせを傷つけていた。
・シュウジは、ちせが「兵器」であることを認め、「ふたりの秘密」とすることでふたりの距離は縮まった。
・「最終兵器」になったちせは「兵器」として成長して行く。
・ちせの悲痛な思いを知ったシュウジは、却って「胸の傷」に ちせの「悲痛さ」を思い知らされる。
  −−−−−−−−−−−−−−−−
2−1)「交換日記」が再び結ぶ 絆:

前稿#1にて、
シュウジの 「あまりの自分の無神経と非力さを認める」その「怖さ」について触れた。
「弱すぎる自分」「無力すぎる自分」を認めるその前段階の「自分と向き合う」心の痛さ、についても触れた。
その点、今話回のシュウジは、
シュウジは「札幌空襲のときのちせ」に表向き何事も無かったかのように振舞うが、
そのシュウジの気遣いが 却って、ちせを傷つけてしまう

ちせ の抱える不安、それは ちせ独りでは背負いきれず、シュウジに聞いてもらえないことで、一層不安は募る。
シュウジはシュウジで、また「ちせ兵器化」に正面から向かい合うのが怖い
そして 話を切り出したときに「あまりの自分の無神経と非力さを認め」ざるを得なくなるのが怖い…。
仕方のないことだけれども、シュウジにもそれを背負いきることはまず出来ない
それ故、表向き何事も無かったかのように振舞い、シュウジなりに心配りをし、ぎくしゃくしながらも「ふたりの恋」を歩み始ようとするのだけれど、
結局のところ、シュウジにとって「逃げ」にしかならない。それを責めるのは酷過ぎるけれども…。

結果がどうであれ、「ふたりで分かち合うもの」
そのことで 事態は解決はしないのだけれども、少なくとも ちせ の孤独と不安を和らげることは出来る…。
「ふたりで分かち合う」ことで。負担は軽くはなる。今出来るせめてものこと…。
  −−−−−−−−−−−−−−−−
そこの部分が描写されるのが、「ちせの日記」一節 のシーン。
「最近シュウちゃん優しいね」
 「どうしてわたしこんな体になっちゃったんだろうな」
 「あの日から嘘を付いて優しくしてくれるシュウちゃんが嬉しくて哀しかった」
 そして、涙のにじんだ頁に記された、
 「付き合ってくれて有難う」
 』
もう…堪りません…。胸が引き裂かれそうな思い。
家を飛び出して真夜中の道で ちせ と出会えて、「すれ違う想い」が再び重なり合い始める素適なシーンです。
『涙のにじんだ頁』とかベタですけど、そのベタさなぞどうでも良く、
もう…「そうだ!シュウジ駆けろ!ちせの許に行ってやってくれ〜!!」という心境で観ていた、わたしです。

ただ…その前のシーンで
  ↓イタ過ぎますけれども。
ちせ:「わたし、最終兵器になっちゃったんだけど」
 (中略)
 シュウジ:「でソレ直るんだろ?」
 ちせ の顔色が変わる。そののち笑顔を取り繕って答える ちせ

またしても繰り返される
『何してたんだ俺!?何観てたんだ俺!?何で分かんねえんだよ俺―!』(byシュウジ)。
そして、本当のことを切り出せずにいる ちせ…。
彼女自身も知らないのだけれども…そんなに簡単に「でソレ直るんだろ?」って言われちゃったら
もう答えられないじゃないですか…!?。
胸が潰れそうな思い、しながら観てました、わたし。
「絆」が再び結ばれるのが、間に合って良かったです、としか申しあげられません。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2−2)ちせの思い とそれを知るシュウジ:

ちせ:「だって戦争だもん。」
  :「わたし独りが我慢すれば丸く収まるべや?」
もキツイのですが、もっとキツイのは
 ↓ココ(抜粋)
『 ちせ:「だってわたし”兵器”だもん…何言ってんのさあ!?」
    :「わたしだって嫌だもの でも体は”兵器”だもの…」
    :「ごめんね 人を殺さない”兵器”なんて無いんだよ…」
    :「わたし、もう死んだ方が良いかな?(泣)」
 』

…ホント 居た堪れません、です。
そんなに自分を責めなくて良い、と。それでも自分は生きていて良いのだ、と
そう言ってあげたくなります。
「何も解決しなくとも」それで楽になれるなら。それで笑っていてくれるなら。
そこで、シュウジはシュウジなりの受け容れ方をするのですが…
そこで知る・知ってしまう、あまりの事態の深刻さ
あまりに ちせ が背負ってしまったものの重さを…。
  −−−−−−−−−−−−−−−−
もう…これでもか?ってくらいに限界事例が出てきて、
「心が痛い」のですが、だからこそ「人間とは何か」「生きるとは何か」を改めて問い直させてくれる。
有難いことです。 より深みに到達したければ、つまり『何かを得る為には相応の対価が必要』なのです。
観ている側も!。 だからこそ、このストレートな切り込み方に感謝して観ています。
描写をサディスティックに 展開を自虐的に、っていうのは所詮は「技巧」だと思うのです。
「何を真剣に考えて欲しい」のかにストレートに入る。
「生きる!」とは?「他者と関わりあう」と云うことは?と。
SFだからといって奇抜な設定に気負うことなく、実のところ、凄くシンプルにアプローチしています。
『君はそれを背負って生きていけるのかい?その覚悟が有るのかい?』と。

秀作です。拝聴できることに感謝。
が…しかし展開は 更に「居た堪れない」方面に向うのです…。
受けて立ちましょう!ジブン!(に喝)。

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3.[補足]:

最終兵器彼女 vol.1 通常版 [DVD]
東北新社
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4.記事リンク(TB送付先)一覧:

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5.追記経過一覧:

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