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zoom RSS 伯爵と妖精 #12:伯爵と妖精(最終話)

<<   作成日時 : 2008/12/30 20:20   >>

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― 闇を抱えし貴公子の 己を赦す鍵開けたるは 瞳碧なる女(ひと)への想い ―
闇を抱え「見えない十字架」を背負い生きるエドガーは「自分を赦す」そのことを知り、「新たなる一歩」を踏み出すのでした。
本編完結 そして 「克己之章」第3部5話(『バンシーの涙』編)最終話回。

⇒<前話回稿コチラ>「ふたりの青騎士伯爵」
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第3部「克己之章」5幕:
第12話(最終話):「伯爵と妖精」
脚本=長尾徳子 演出=古川政美 絵コンテ=そ〜とめこういちろう 作画監督=山崎正和、小美戸幸代、吉田咲子

今回は以下の構成でお送りいたします。
専ら私事の都合により大幅にupが遅くなり申し訳なく
話回の意義を後掲の捉え方をすることと、総括稿も兼ね軸とする関係で <概要>は大幅に簡易版とさせて頂きます。

 【Index(目次)】
 「本稿」見出し。なので追記ごと順次改訂(の予定)

0.導入部
1.<概要>(要旨)
2.<感想>(兼 総括)
2−1)話回の意義:
2−2)特筆すべきエピソード(要旨):
2−3)総括:

3.[補足]:
4.記事リンク欄:
5.追記経過一覧:

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1.<概要>:(要旨)

  エドガーユリシス ふたりの「青騎士伯爵」の対決。
  ユリシスが掌中にした バンシー「封印の琥珀」 を取り戻すためユリシスの許に向かうエドガー。
  駆けつけるレイヴンニコ。跡を追ったリディアポール
  しかし、「封印の琥珀」はユリシスの「青騎士伯爵」の「血の力」で開封されてしまう。
  バンシーの命ごと絶ちエドガーを守ろうとする、そのアーミンを制止したことで窮地に立たされるエドガー一行。
  そこにレイヴンがケルピーが参上し、エドガーの窮地を救おうとする。
  記憶の封印を解かれたバンシーはユリシスを「青騎士伯爵」と認めず、却ってエドガーを庇ってバンシーはアンシーリーコートの歯牙に掛かる。
  双月の弓月、その闇の魔法に気付いたリディアは、繋いだ「夜の境目」をレイヴンの投げナイフと共に撃ち、「闇の魔法」を破る。
  エドガーに プリンスがまもなく英国を訪れることを告げて、退散するユリシス。

  一行は難を逃れたが、が、深手を負ったバンシーは既に忌まわの際…。自らの身を「預言の成就」として金色の光に包まれて昇天するバンシー…。
  そのバンシーが最期にエドガーに託したもの。
  それは、「忌まわしきプリンスの血を絶つ」という旧当主グラディスの「願い」 と 「イブラゼルの鍵」
  青騎士伯爵として為すべきこと、その責務を全うしようとするエドガーは決意も新たに。
  
  そして、人間界に戻った一行。
  エドガーは「プリンスへの復讐」に生きた自分の反省を顧みつつ、リディアに告げる。君を想うと「死にたくない」のだ、と。
  そのひと言を口にすることで、ようやくに溶け始める、永く氷のように凍てついたエドガーの心…。
  エドガーの「君にはずっと傍に居て欲しい」「死が共に二人を分かつまで」という言葉を、リディアは未だ素顔のままには受け容れられないのだけれど、
  リディアの心にエドガーは宿り、その蕾が花開く日を待つふたり、だった…(完)
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2.<感想>(兼 総括)
― を抱えし貴公子の 己を赦す鍵開けたるは 瞳碧なる女(ひと)への想い ―

2−1)話回の意義:
いろんな意味で”揺らぎ”の中で迎えた最終話。 無事に物語の終局に軟着陸してくれました。
話回としては各キャラ毎に「見せ場」を設けながら、終幕させることに意義があり、
その意味では、上出来で見事な最終話回でした。
充分満足しています。 有難う御座いました。

7話で物語がピークに達してしまった感があり、また第3部テーマ設定を「克己」においた(とわたしは捉える)関係から、
物語の展開もエドガーの心理描写も”揺らぎ”を見せます。
己ニ克ツ を主題として掲げる以上は、そう簡単に越えられる壁ではないので、
エドガーの心理描写に”揺らぎ”が見て取れる・結果展開としてムラがあるように観えてしまう、のは致し方ないか、とは思うのです。
例えば、11話でエドガーのリディアに向けた「僕が君の盾となる」という台詞ですが、
普段の話回だったら「素適」で終わらせる場面ですけれども、
貴族の義務=「王家の盾」を背負って妖精界に向かったエドガーの台詞としては「あさって方向」に向いたもの、になってしまいます。
勿論、ここでの”揺らぎ”を示したことにより、
最終場面でのエドガーの見出す「幸せのカタチ」「もうひとつの自分の姿」に繋がる訳で、
11話12話を最終2話として一括で捉える(くしくもDVD仕様として、その)限りでは好展開に転じる、とは評せます。

同様に、前稿でも触れたリディアの台詞(第10話
リディア:「死ぬ覚悟を決めたっていうのなら、生きる道だって探せるはずよ。」
     「エドガー…貴方は独りじゃないんだもの。」

この台詞の勢いは 11話では活かされておらず12話でも、
むしろエドガーの側に振り向けられて、エドガーが自ら気付く「もうひとつの自分の姿」、つまり、
「自分は生きていて良い」のだと
「自分は幸せになって良い」のだと
「死にたくないと思える自分」=「生きていたい自分」という姿、という形式に転換されています。
結果的にリディアの「言葉」として”赦し”と”祝福”が与えられた訳ではないのですが、
この場面は、エドガーが自ら気付く、ということで結果オーライでもあり、
またリディアとエドガーとの間になおも残る”距離感”を表現する、という点では好評価できます。
結果的に、最後の最後まで、リディアの心理描写は薄くなるのですが、
この点は、全編通じてのトーンなので、コレはコレで徹底していて良いのかな、とも思います。

そんなこともあり、自分の中では 第2部(5話〜7話)まででも、充分に満足しているので、
むしろ、最終話回は
『各キャラ毎に「見せ場」を設けながら、終幕させる』
そのことに無事軟着陸に成功してくれたことに慶びを見出しておりました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2−2)特筆すべきエピソード(要旨):

・赦しを見出すエドガー:
エドガーの生き方に於いては、実のところ、
「自分は生きていて良い」「自分は幸せになって良い」
このことを見出すのが本当に大変なのです。
こんな簡単なことが?と思われる向きもおありでしょうが、
作中で触れられているように「プリンスへの復讐に生きて来た」、そのこともそうなのですが、
彼が生きて来た道からは、
『息をしている事すら赦せないほどの絶望』(第2話)
転じて
『僕には僕を生かしておく責任』がある(第3話)、
この「見えない十字架」を背負う者にとっては、
must「生きる”べき”」「死ぬ覚悟」はあっても、
want自分が幸せになりたい、自分が生きたい、
これを見出すに至るということが至極難儀なのですよ…実は。
ソコは相当に感情移入して観てるか、経験上「知る」か、しないと「その姿が見えてこないもの」なのですけれど。
ですので、
リディアの「言葉」として”赦し”と”祝福”が与えられた訳ではなくとも、その契機となったこと、
結果、エドガーが彼自身を赦せる自分を見出せたエンディングは
素直に良かったね、エドガーと 思えます。

・「ノブレス・オブリージュ」というもの:
「貴族の義務」として説明されますが、より広義には「高い地位には重い責任が伴う」ということ。
選良は選良という「看板」故に選良なのではなく、選良たるべきこと「為すべきことを為す」が故に選良たり得るということ。
なのですが、
作中ユリシスの態様として触れられるように、
そして、エドガーの心構えとして触れられるように、
「それを背負う生きる姿勢」の無い人には、どうにも分からないらしいのです…コレが…。
「生まれ持ったもの」というよりも「育ち」というよりも
「生きる姿勢」の問題だろう、とは捉えているのですが(”人間力”と言い換えても良いです)、
この意識が「持てる人は持っている」「持てない人は全く持てない」らしいのですよ、
よくよく観察したり、関わり合いの中で経験したりで、そう思うのですが…。
それで、「生きる姿勢」というものは、余程の「転機」でもない限り変わらない、ときてます…。

問題はその先で、「ノブレス・オブリージュ」を抱えて生きるのは結構なことなのですけれど
逆に「生きる姿勢」が己を縛り付ける鎖となる、という結果になることもまた多々あり、
それ故、前項で触れたように、
must「生きる”べき”」「死ぬ覚悟」はあっても、
want自分が幸せになりたい、自分が生きたい、
という”発想がない”という事態に陥りかねない、という裏腹の面を持っている。
それ故に、そこから自分を解放するのが、
(他の者から見れば、こんな簡単なことが?となるのですが)
当の本人にとっては、「己を縛り付ける鎖」と化す…。
ましてや、その「生きて来た道」で「見えない十字架」を背負う者…エドガー…。

ですので、ラストのエドガーが
「死にたくないと思える自分」=「生きていたい自分」という姿、に示される
自らに”赦し”と”祝福”とを与える、そのシーン はとても素適なものなのです、実は。

・プリンスの影 そして「死神の鎌」:
作中でユリシスの台詞として告げられるプリンスの英国来訪、そして「プリンスの影」のシーン描写。
巧いですね。
舞台裏を知りながら観てると「プリンス問題」には深入りしたくない、「バンシー問題」をどうするのか、という点を
見どころとして挙げて来たのは過去稿の通りなのですが、

「バンシー問題」の方は アレはアレで仕方がないとして(むしろ充分に美しく
ユリシスとの決着も着かないまま、ここで「物語」を終わらせて、わたしは妥当だと思っています。
この先待つのは、『心のヤミ=闇&病み』 というダークな世界ですから、
この作品をここまで見てきた支持層がそのまま受け入れられるものなのかは疑問が残りますので。
私個人としては、むしろ好きな展開ですが、ターゲット層が明らかに異なります。
それ故、「物語」の終局はここで妥当と。
第一、プリンスへの復讐を遂げた、そのことで達成感は得られますけれども、
同時に、人としての「罪の意識」(と云おうが「代償」と云おうが)は「死神の鎌」の如く、
エドガーの心を斬り裂く、それは至極当然のことの成り行きというもの…。

ですので、わたし自身は「続編」を希望しておりません。ここで完結で充分と思っております。

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2−3)総括:
充分な秀作です。 有料視聴に堪える作品。
「この秋注目の作品」「イチ押し」 と#2稿で描いていますが、期待以上に満足させて頂きました。
STAFF&CASTの皆様 有難う御座います。そしてお疲れ様でした。

過去稿の通り、
  【物語の構成】:
 [第1部]:1話〜4話(4話回)
   『メロウの宝剣』編=エドガー「復活之章」
 [第2部]:5話〜7話(3話回)
   『月の指輪』編=エドガー「受難之章」
 [第3部]:8話〜12話END(5話回)
   『バンシーの涙』編=エドガー「克己之章」

と、わたしは捉えており、
実のところ、第7話で物語がピークに達しており、
わたしの中では[第2部]まででも充分に満足できるものなのです。

そして、企画段階で目途とされた、と聞き及ぶ[第2部]までは、充分に構想が練られていたと思われ、
反面、[第3部]はテーマ自体が扱いが難しいということもあり、
かなり迷走したという印象、構想が練りきられていないという印象、はありました。
しかしながら、[第2部]までで「お釣り」が来るほど堪能させていただきましたし、
扱いの難しい[第3部]については、
最終話で無事軟着陸に成功してくれたこと、では大いに慶びを得られました。
 (一安心という方が正確かな〜)

とまれ、期待通りの期待以上の良作でした。
有料視聴は勿論のことセルDVDででもオススメ出来ます!。

それで、[今後の展開]としては
わたし自身は、ここで完結で充分で「続編」を希望しておりません。
むしろ[アニメ版]を海外展開して、翻訳本(原作)の商圏拡大を、商業戦略としては狙いたいところ。
国内需要の拡大といっても限度がありますし、海賊版の心配よりも先手を打ったほうが得策。
そしてそれに堪えうる作品と捉えます。

アニメ大量生産大量消費に伴う質の劣化が著しい昨今、アニメ的「亡国」の危機に於いて、一陣の涼風のごとく

幸せでした♪。
STAFF&CASTの皆様 そして 読者の皆様 有難う御座いました。

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3.[補足]:



 (全12話STAFF&CAST)
STAFF:
原作=谷瑞恵/監督=そ〜とめこういちろう/
シリーズ構成=長尾徳子/ キャラクターデザイン・総作画監督=藤井まき/ 音響監督=たなかかずや/ 音楽=五木田岳彦/
アニメーション制作=アートランド/
CAST:
エドガー・J・C・アシェンバート:緑川光 /リディア・カールトン:水樹奈々/
レイヴン:杉田智和/ ニコ:優希比呂/ ケルピー:子安武人/ ユリシス:宮野真守/

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4.記事リンク欄(兼Tb送付先):(初版)

日々“是”精進! 様
◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆ 様
ウサウサ日記 様
おぼろ二次元日記 様

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5.追記経過一覧:

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